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岡山大、放射能汚染土壌を除染する自動ロボットシステムを開発
岡山大学の見浪護教授らによる研究グループは、株式会社石垣と共同で、自動でフィルター交換をおこなう除染ロボットシステムを開発した。
福島第一原発事故が起きて以来、様々な除染技術の向上は大きな課題となっている。これまで、石垣は汚染土壌を20%程度の体積まで濃縮することで、残りの80%の土を除染するシステムを開発し、実証実験に成功していたが、作業員の被ばくを減らすためには、定期的に必要となるフィルター交換作業のロボット自動化が不可欠だった。
今回の研究では、3次元対象物の認識方法としてMOS(move on sensing )システムを用いることで、フィルタープレス装置の状況(濾布心棒の位置ずれなど)が変化しても作業を継続することのできる完全自動フィルタープレス装置用自動濾布交換ロボットシステムを開発した。従来技術のロボットでは、対象物の3次元位置・姿勢が変化する場合にはロボット作業が困難だったが、この課題が克服された。
今後、研究グループは、完全自動フィルタープレス/ロボットシステムの実用化に向けて、石垣と研究開発を進めていくという。
システムが実用化されれば、作業員の被曝量低減化や処理作業の全自動化による作業効率の向上、中間貯蔵処理施設の合理的運用などの効果が期待される。
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