ジェイテック Research Memo(7):新中計では堅実な成長を目指す方針

2014年7月4日 17:04

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記事提供元:フィスコ


*17:07JST ジェイテック Research Memo(7):新中計では堅実な成長を目指す方針
■新中期3ヶ年経営計画

(2)新中期3ヶ年計画の概要

ジェイテック<2479>が5月20日に発表した新中期3ヶ年計画は、最終年度に当たる2017年3月期に連結売上高4,123百万円、営業利益176百万円、経常利益176百万円、当期純利益120百万円を目標としている。

内容としては、堅実な成長を目指す方針が読み取れる。売上高は、2015年3月期に前期比7.8%増、2016年3月期と2017年3月期はそれぞれ同6.0%と、ほぼ同水準の伸びを目指している。当期純利益に関しては、2016年3月期と2017年3月期はそれぞれ20百万円ずつ増加していく計画になっている。

実際、藤本彰社長自身が、この新3ヶ年計画を「堅実な成長を目指すという市場へのメッセージ」と決算説明会などで説明している。これは、「優秀な技術者の育成」を堅持する同社の経営姿勢と表裏一体と言える。

このほか、藤本彰社長は、この新3ヶ年中期計画の数字とは別に自身の成長戦略に関してコメントしている。それは、大きく分けて次の2点である。

1点目は、積極的なM&Aである。同社は、「分野を問わない高度技術者の派遣」を切り口とした事業拡大を以前から進めており、既存領域以外でのM&Aにも積極的に取り組んでいる。この方針に基づき、国内外を問わず、前向きに買収先を探す考えとしている。特に海外に関しては、藤本彰社長が築いてきた人脈を活用し、M&Aによって海外への進出を検討する方針だ。

2点目は、ジェイテック、ジオトレーディング、エル・ジェイ・エンジニアリングのグループ3社の業務バランスの調整である。一般派遣を中心としたジオトレーディングの事業は、グループ内でも規模が小さく、収益の貢献度も高いとは言えない。これを他の2社に見劣りしない規模にまで拡充することを検討する。その場合、単にジオトレーディングの既存事業を拡大するのではなく、3社の事業ドメインの変更・整理まで視野に入れた調整を行うとしている。3社の事業規模の均衡を取ることによって、お互いに支え合うようにし、グループとしての収益の安定性を確保していくとしている。
業務バランスに関しては、エル・ジェイ・エンジニアリングの事業規模拡大も課題の1つになるとしている。建築業界に関しては、まだまだ知識と経験が浅いため、この分野を今後どのようにマネージメントしていくかを検討する。

上記2点の成長戦略の進展次第では、新中期3ヶ年計画の目標数値を大きく上回る業績を達成する可能性もあると弊社ではみている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤邦光)《NT》

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