プラザクリエイト Research Memo(11):2015年3月期は減収減益予想も計画上振れの可能性

2014年7月2日 19:19

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記事提供元:フィスコ


*19:20JST プラザクリエイト Research Memo(11):2015年3月期は減収減益予想も計画上振れの可能性
■財務分析と業績動向

(3)2015年3月期の見通し

2015年3月期について、会社側は売上高20,000百万円(前期比0.7%減)、営業利益500百万円(同3.2%減)、経常利益500百万円(同0.5%減)、当期純利益300百万円(同2.9%減)と予想している。表面的には減収減益だが、この会社予想に対しては控え目過ぎるのでは、という見方も強く、計画を上振れてくる可能性は高いと考えられる。

プリント事業(イメージング事業から改称予定)の会社予想は売上高10,300百万円(前期比2.9%増)、経常利益390百万円(前期比横ばい)を予想している。今期は既存店売上高が前期比プラス成長に転じる計画である。また、直営店においては店舗数の純増も狙っているようだ。FC店の店舗数の減少可能性をある程度織り込んで今の売上高予想に落ち着いたものと考えられる。一方利益面については控え目過ぎるという印象だ。既存店プラスの内訳として、写真プリントの減収分を「なんでもダビング」サービスが補うという構図であるならば、プロダクトミックスの良化によって利益率は上昇するはずであろう。

足元の状況は、消費増税にからむ反動減の影響は予想よりも小幅で、5月にはほぼ影響は消えたようだ。「なんでもダビング」キャンペーンなどの効果もあって客足も復調しており、写真プリントのほうも着実に増えている模様だ。おおむね、プラザクリエイト<7502>の描いたシナリオどおりで推移しているようだ。

会社側がプリント事業の利益を慎重に見ている背景には、今下期から加速させる予定の店舗リニューアルに関わる設備投資や費用の発生が、1つの大きな要因となっていると推測される。同社の減価償却法の規定では、機器類や什器類(陳列棚など)については5~6年の定率法によるとされている。したがって1店舗当たり150万円~200万円とみられるリニューアルの負担は軽くはない。ただし、過去1年のリニューアルの効果を考えれば、減価償却費負担を吸収できるだけの増収効果が期待できるのも事実である。その意味で、やはり利益についても控え目な予想だと評価できる。

モバイル事業は売上高9,400百万円(前期比3.1%減)、経常利益160百万円(同横ばい)と予想している。売上高についての減収予想は、消費増税前の駆け込み需要の反動減を織り込んだものとみられる。世の中の一般的な動向や前述した同社のイメージング事業の状況から推測すると、モバイル事業の反動減の程度も、当初見込みよりも軽微で済む可能性があると考えている。大手キャリアの新料金プランの発表や今秋と予想される人気機種の新発売などのイベントもあるため、過度の悲観は不要であろう。利益面については、継続契約手数料が年々増加して構成比を上げてきているため、売上高が減収であっても利益は増益となりうる構造へと変わってきていると考えられる。現在の会社予想は3億円の減収予想に対して経常利益横ばいとなっており、ここに、モバイル事業の体質強化についての同社の自信をみて取れる。前述のように、売上高自体も増収となる可能性があり、その際には経常利益も増益になってくると期待される。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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