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【詳報】塩村都議・ヤジ問題、外国特派員協会で会見
【6月26日、さくらフィナンシャルニュース=東京】
※24日にFCCJで行われた塩村都議の記者会見の詳報です。
東京都議会の塩村文夏(しおむら・あやか)です。
18日の東京都議会で初めての一般質問を行いました。前回の定例会では、質問ではなく、討論会というものに立っており、あの場に立つのは2回目でした。しかし今回は私の一般質問、初めてとなりました。私が今回訴えていたのは、2020年、パラリンピックへの受動喫煙対策、それと動物愛護----オリンピック、パラリンピックとは少し離れるんですけども、悩める女性たち----妊娠、出産、育児を東京都がどのようなサポートをしていくのか。
そのような質問をしていました。
最初もヤジがなかったと言えばそうではなかったと思います。むしろその時は、政策に対するもの。そしてまあ私個人に対するものが多かったと思いますので、そこは大した問題になることもなかった。
今回は、最初は受動喫煙対策、動物愛護、そして今回騒動となりましたヤジが飛んだ部分の「妊娠・出産・育児に悩める女性たちのサポートをどのように東京都がどうしていくのか」と入った時に、私は未婚ですから、まずは私が結婚した方がいいというような不規則発言(ヤジ)がポンと耳に飛び込んできました。
覚悟して臨んだものだったのですが、まさかそんな古典的なヤジが議場で、本会議場で飛んでくるとは思いませんでしたので、覚悟をして臨んだ質問だったとはいえ、あまりにも不意をつかれて、耳を一瞬疑ってしまいました。
その時に一瞬やはり、とても大きな声だったので声をした方を一瞬向いてしまったので、その結果、質問が少し止まってしまったので、その間に「止まってしまった」、と。そのような不規則発言がこの場であるのかと不意打ちをくらったというか、悲しみと、まあ、苦笑いで終わらせようと思ったのですが・・そういうことがありました。
そういうことがあったといっても、質問を止めるわけにはいかないと私は思いました。1年待ってようやく得た一般質問----11分間ですが、その機会を失いたくないという気持ちで続けていきました。不規則発言があった時に、あまりに大きな声だったので、周りの人も「これはおかしいんじゃないか」という人もたくさんいたと思うのですが、雰囲気として笑いが起こって、みなさん楽しんでいるような状況になりました。
そういう状況を感じながら、私はどんどん不妊治療であるとか、子育てとか、悩みを抱えた女性たちの顔、相談に来てくれた人の言葉とかが頭に浮かんでまして、とても申し訳ない気持ちになって、どんどん悔しい気持ちがましてきました。
スピーチ中に、色々な声が耳に入ってきました。すべての声を拾うのは難しいですし、私も大きな声を張り上げながらスピーチをしていたので、すべての声を拾ったわけではないのですが、残念ながら女性蔑視としか思えないような発言がいくつか耳に入ってきたように思いますし、それに笑って、おもしろがっているような雰囲気が起こりまして、スピーチ中も複雑な気持ちになりながら続けていました。
このような状況になった時に、最初に不規則発言があった時に、議員であるならば「おかしいんじゃないか」ということで議場が諌めるような雰囲気があってもいいんじゃないかと思いますし、逆にそれをおもしろがるということが続いたところが一番ショック。私自身が笑えるのならまだいいのですが、今回の件は私だけではなく、女性全体、そしてその家族の皆さんを侮蔑するような状況になってしまったことが私はとても残念です。
スピーチを終える時は少し涙声になりました。
スピーチを終えて席に戻った時に、少しくっと顔を上げた時に、あのような状況をおかしいと思っていない雰囲気が議場に広がっておりまして、そのことに対して少し涙が座ってからこぼれました。
会議が終わりまして、控え室に戻った時に、もしかしてすぐに「あの時はちょっと申し訳ない」と該当する方が来てくださるのかと思っていました。
しかし来たのは、記者の方々で、その時の状況を見ていたので、「これは問題だ」と来てくれました。翌日に新聞記事に載りました。そこで名乗り出てくださるかと思いましたら、それもないままに昨日になりまして、それまでも私の会派の方で声が聞こえた方の会派に抗議といいますが、言ったんですけれども、正直、「証拠がないのでそういうことを言われても困ると」いう報告を受けました。
正直、非常にびっくりしまして、「証拠を出せ」という論調になっていまして、「名乗り出る」ということになっていたのですが、それはありませんでした。
18日に処分要求書を議長宛に出しました。このようなことが首都東京であってはならないと私は思っております。該当する議員----その時は議員の名前がわからなかったので、受け取ってもらえず、3日以内に出さなくてはいけないという期限が過ぎてしまったので、出来ずに、手続きを踏んだ地方自治法、手続きを踏んだ処分というのは結果的に出来なくなってしまった。
そして知事の会見も記者の方から聞いたのですが、
「もちろんあの発言に対しては、とうてい許されることではないが、ただ、議会のことは議会のことで」
というコメントだったそうです。
つまり、議会のことは議会のことでということということで、議会の方に処分要求書を出したのですが、結果、その人が特定していないということで受理されず、八方ふさがりで大変に困っておりました。
その後に、マスコミ等の報道がかなりありましたので、昨日(18日)、該当する議員さんの方からから名乗り出てもらい謝罪がありました。名乗り出ていただいた方はひとりですが、あの場で不規則発言をしたのはひとりではなかったと思います。
ひとりが名乗り出て終わってはいけないと思いますし、再発防止を防ぐ点でも、今後も名乗り出てほしい。
これをきっかけに首都東京の都議会が変わることを望みます。ありがとうございました。【了】
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※この記事はSakura Financial Newsより提供を受けて配信しています。
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