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日立建機、燃費・二酸化炭素26%低減のハイブリッドホイールローダーを開発
ディーゼルと電気のハイブリッド方式を採用したホイールローダー「ZW220HYB-5B」の開発機[写真拡大]
日立建機は24日、ディーゼルと電気のハイブリッド方式を採用したホイールローダー「ZW220HYB-5B」を開発したと発表した。今後、各種性能試験を行い、2015年春の市販化を見込んでいる。
同社は、2003年に、運転質量7tクラスのハイブリッドロードローダーの試作機を業界で初めて開発した。その後、実用化に向け、日立グループと共同で開発を進め、今回の実用化に至ったという。
本機種は、標準バケット容量3.4立方メートル、運転質量18.2tとなっている。ハイブリッドシステムは、ディーゼルエンジンで発電機を動かし、生み出された電気でモーターを動かすしくみとなっている。このため、トルクコンバータやトランスミッションが不要で、動力伝達のエネルギーロスが低減することができたという。さらに、減速時の回生エネルギーを電気として蓄電器に回収し、加速時の駆動力に再利用することが可能。加えて、油圧システムをさらに高効率化した。これにより、従来機種の「ZW220-5B」と比べて、燃費および二酸化炭素排出量を26%低減した。
ハイブリッド化によりエンジンをより小型化し、さらにエンジン回転数を下げることで、騒音を低減した。また、トランスミッションがなくなったため、シフトチェンジ操作が不要になった。走行駆動力と作業機速度を、それぞれ独立してコントロールできるようになり、複合操作が従来機種よりもスムーズに行えるようになったという。
同社では、7月10日から14日まで北海道帯広市で開催される「第33回国際農業機械展in帯広」にて本機種を出展するという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)
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