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ゲオディノス Research Memo(7):財務指標は一気に好転できる可能性も
*19:04JST ゲオディノス Research Memo(7):財務指標は一気に好転できる可能性も
■財務分析と業績
(1)財務分析
ゲオディノス<4650>の2014年3月期は当期損失となったため、ROEがマイナスとなっている。また、同社は大きな変革期にあり、経営体質も根幹から変わろうとしている。今後、同社はどのように変化することで、財務指標がどのように変わっていくのかについて大まかなイメージだけでも理解が進むよう、2015年3月期予想ベースで分析を進める。
予想の前提について、何点か注意が必要だ。同社は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のPL主要4項目のみ予想を開示している。弊社では、総資産回転率が前期と同じと仮定してバランスシートの総資産を算出し、また利益金処分においては配当金の支払い分だけを考慮して株主資本を算出した。売上高販管費率も前期並みと仮定した。
以上の前提に基づくと、2015年3月期の自己資本利益率は12.7%に達すると予想される。この値は一つの目安と考えられる15%に近い。ただし、この数字は特別利益によって誇張された状態になっている。経常利益200百万円に対する通常の法人税率適用後の当期利益は120百万円程度と考えられる、その場合のROEは6.3%ということになる。
総資産経常利益率(ROA)は2.1%と推定される。これは、名目ROE12.7%はおろか、実質ROE6.3%に対しても3分の1の水準にとどまっており、低いと言わざるを得ない。反対の見方をすれば、財務レバレッジをうまく活用しているということになるが、同社の場合には2014年3月末の期末有利子負債残高が5,478百万円で総資産の55.2%に達しており、財務レバレッジが高すぎる。そのうえROAが2.1%では、財務レバレッジがマイナスとなる可能性が大きくなるため、より高いROAを実現する必要がある。
ROAはマージン(売上高経常利益率2.6%)と資産回転率(0.81回/年)とに分解される。資産回転率の0.81回というのは決して高くはないが、ボウリング場やゲームセンターなどの建物や機械設備を自社で保有している分が数値を引き下げていると推測できる。一方、経常利益率の2.6%という値も低いが、売上高営業利益率は5.2%と倍の値になっている。営業外収支のマイナスが大きいことが理由だが、その中身は金融費用である。2014年3月期の金融費用の実績値は117百万円だった。
このように見てくると、同社がやるべきことは収入増と費用(販管費など)抑制で利益率を上げ、稼いだ利益で借入金を減らすという地道な作業になる。同社の営業キャッシュフローは、2008年3月期や2009年3月期の営業損失を計上したときも黒字を維持した。それだけキャッシュ創出力が強いといえ、健康コーポレーションとのシナジーを実現できれば、財務指標を一気に好転できる可能性を秘めているといえる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)《FA》
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