NY原油:反発で106.43ドル、イラン産原油の供給懸念が根強い

2014年6月20日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:02JST NY原油:反発で106.43ドル、イラン産原油の供給懸念が根強い

NY原油は反発(NYMEX原油7月限終値:106.43 ↑0.46)。105.32ドルまで下落後、106.69ドルまで上昇した。前日発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫の減少幅が縮小する一方、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が増加、また、ガソリンと留出油も増加したことを受けて、売りが先行した。

しかし、オバマ米大統領がイラク政府からのイスラム教スンニ派過激派組織に対する空爆要請に応えておらず、首都バグダッド陥落の可能性が高まる状況に、イラン産原油の供給懸念が根強く、その後買いが盛り返した。

取引終盤頃に、オバマ米大統領がイラクに関する声明を発表。「最大300人の軍事アドバイザーをイラクに派遣する」などとしたが、「米軍がイラクで戦うために戻ることはない」と明言し、イラク政府の自助努力を改めて促す内容にとどまった。《KO》

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