NY原油:続落で105.97ドル、受け渡し拠点やガソリン等の在庫増で売り優勢

2014年6月19日 07:01

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST NY原油:続落で105.97ドル、受け渡し拠点やガソリン等の在庫増で売り優勢

NY原油は続落(NYMEX原油7月限終値:105.97 ↓0.39)。106.85ドルを高値に、105.80ドルまで下落した。イラクでイスラム教スンニ派過激派組織が18日、中部バイジの国内最大の製油所(17日から操業停止)を攻撃し、生産ラインや監視塔を含む施設の75%を制圧、との報道を受けて、買いが強まった流れで高値をつけた。

しかし、その後発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、米国内全体の原油在庫はほぼ予想に沿った減少だったが、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が増加、また、ガソリンと留出油の在庫も予想外に増加だったことから、売りが強まり106ドルを割り込んだ。米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表後は、105.80ドルから106.02ドルで上下する動きになった。

【米週次原油在庫統計(6/13時点)】

原油在庫原油在庫:-57.9万バレル(予想-75万バレル、前回-259.6万バレル)
ガソリン在庫  :+78.5万バレル(予想-55万バレル、前回+169.7万バレル)
留出油在庫   :+43.6万バレル(予想+35万バレル、前回+86万バレル)
製油所稼働率  :87.1%(予想88.6%、前回87.9%)《KO》

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