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TOKAIHDResearch Memo(4):収益の拡大では中期計画を下回るも財務体質は想定以上に改善
*17:14JST TOKAIHDResearch Memo(4):収益の拡大では中期計画を下回るも財務体質は想定以上に改善
■中期計画IP13の総括と来期以降の戦略
(1)中期計画Innovation Plan2013の総括
TOKAIホールディングス<3167>が2012年3月期からスタートさせた中期計画Innovation Plan2013(2011年5月に公表)では、キャッシュフロー経営の重視による財務体質の改善と、事業の集中と選択、成長分野・新規事業への積極投資による業績拡大を目標としてきた。表にみられるとおり、最終年度となる2014年3月期の実績を当初計画と比較すると、財務体質の改善は想定以上に進んだが、収益の拡大という点に関しては計画を下回ったと言える。
財務面で見れば、有利子負債を計画以上のペースで削減したことが注目される。この3年間の設備投資額を年平均で150億円程度と、償却費(年平均176億円・のれん償却含む)の範囲内で抑えたこと、また、利益の蓄積や自己株式の売出し(約37億円)を行ったなどにより、当初計画よりもさらに138億円の削減を実現した。この結果、金融費用は2011年3月期の19億円から2014年3月期は9.5億円と半減した。経営指標を見ると、有利子負債/EBITDA比率が2011年3月期の4.7倍から2014年3月期は3.4倍へ低下し、自己資本比率も7.7%から21.6%に大幅上昇するなど、財務体質の改善に関しては想定以上に進んだと言える。
一方で、業績面について見れば、売上高が目標値を若干下回ったほか、営業利益に関して見れば、計画の半分強の水準に落ち込んだことになる。この要因としては、顧客件数が252万件と計画の268万件に届かなかったことに加えて、市場競争の激化により顧客獲得・維持費用が想定以上に膨らんだことが要因となっている。主にはアクア事業やブロードバンド事業等、市場競争が激しい事業でその傾向が顕著となった。2014年3月期において顧客獲得・維持費用は前期比23億円増加したが、このうちアクア事業で13億円増、ブロードバンド事業で5億円増となっている。仮に、こうした顧客獲得・維持費用が膨らんでいなければ、2014年3月期は増益となった可能性がある。このため、今後はマーケティング費用の効率化を進めながら、いかに顧客件数の拡大を進めていくことができるかが、経営課題となってこよう。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》
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