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今春の花粉飛散量は4割減も、高知・佐賀で大幅増=ウェザーニューズ調査
ウェザーニューズは12日、「花粉プロジェクト2014」における花粉症及び花粉飛散傾向のまとめを発表した。
今年春の全国の花粉飛散量は昨年春と比べて4割減った。特に、東北南部から関東にかけては昨年と比べて約7~8割減った。一方、四国太平洋側や九州の一部では昨年よりも増え、高知県では昨年の1.7倍、佐賀県では昨年の1.5倍の飛散量を記録していた。
平年(2008年~2013年の平均)と比較しても、北日本、東日本では平年より少なかったが、四国太平洋側や九州では増え、徳島県と高知県では飛散量が平年の約2倍になった。
同社では、昨年夏に記録的な暑さとなった高知県などでは、花粉のもとになる雄花の生育が良くなり、飛散量が増えたのではないかと分析している。また、今年春は花粉の飛散量が少なくなる「裏年」だったため、全体的には少なかったものの、九州では近年、花粉の飛散量が多くなる「表年」との差が比較的小さい傾向にあり、前年夏の気象条件に左右されやすくなっていると考えている。
本格的な飛散開始時期は2月中旬までの寒さで昨年より遅れたところが多かったが、寒気の影響が小さかった九州や四国太平洋側ではあまり遅れず、2月末~3月上旬にスギ花粉のピーク、3月下旬にヒノキ花粉のピークを迎えていた。また、北海道では4月下旬~5月前半に季節外れの暖かさが続き、昨年よりもかなり早くシラカバ花粉が飛散しはじめ、5月上旬にピークを迎えていた。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る)
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