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赤ちゃんのうちに様々なバクテリアに晒されると、アレルギーを発症しずらくなる
danceman 曰く、 Journal of Allergy and Clinical Immunologyに掲載されたJohn Hopkins Children's Centerの研究論文によれば、赤ちゃんのうちにチリダニや猫の糞、ゴキブリなどのアレルゲンに晒されたほうが、喘息やアレルギーになりずらくなるとのこと。しかも、アレルゲンに晒される時期が早いほど良いのだそうだ(Daily Beast記事)。
喘息を発症するリスクの高い子供(20%以上の住民が貧困レベル以下である地域で、アレルギーまたは喘息持ちの両親を持つ子供)467人を、生まれた時から3歳まで経過観察し、定期的に牛乳や卵、ピーナッツ、ゴキブリ、チリダニ、犬、猫、ネズミのアレルギー検査を行った。また、104軒の家からチリを採取し、チリに含まれるバクテリアを分析した。こうしたデータを集めた結果、より多くのバクテリアやアレルゲン(特にネズミや猫、ゴキブリの糞というアレルゲンの組み合わせ)に晒された子供のほうが、3歳になった時に喘息になる確立が低くなることが分かったとのこと。
この研究結果は、「Hygiene Hypothesis(衛生仮説)」の信憑性を裏付けている。衛生仮説は、ウイルスやバクテリア、共生微生物、寄生微生物などの感染因子に晒されない環境で育った子供は、免疫システムの自然な発達が抑制されてしまうため、アトピーなどのアレルギー疾患を引き起こしやすくなるというもの。
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