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阪大、ミクロンサイズの真球単結晶を世界で初めて作製
大阪大学の岡本慎也氏・芦田昌明教授らによる研究グループは、光学顕微鏡で見ることのできるミクロンサイズの真球単結晶を、世界で初めて作製することに成功した。
これまで、ミクロンサイズ以下の真球単結晶を作ることは可能であったが、サイズを大きくすると形が崩れてしまうため真球の作製は困難であった。
今回の研究では、ZnO・CdSe・ZnSeといった物質を超流動ヘリウムの中でレーザー照射し、物質を融解させた。物質は融解すると液状になり、表面張力によって真球形状となる。さらに、今回の実験条件下では、ヘリウムガスが周囲を取り囲むことで安定したミクロンサイズの真球単結晶が作製されたと考えらる。作製した直径2μmのZnO真球単結晶に紫外線を照射したところ、十数本のスペクトルを持つ光を発した。
この研究成果によって、性能の高い光共振器や高効率な超小型レーザーを実現できると期待されている。
なお、この内容は6月5日に「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。
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