NY原油:反落で102.64ドル、ロシア産原油の供給懸念後退で売り優勢

2014年6月5日 07:01

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記事提供元:フィスコ


*07:02JST NY原油:反落で102.64ドル、ロシア産原油の供給懸念後退で売り優勢

NY原油は反落(NYMEX原油7月限終値:102.64 ↓0.02)。103.69ドルまで上昇した後、102.53ドルまで下落した。この日発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫が予想を大きく超える減少だったことや、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫も引き続き減少だったことで、買いが一時急速に強まった。

しかし、その後、ウクライナのポロシェンコ次期大統領が、「7日の就任式後の早い時期に、東部情勢の平和的解決に向けた行動計画を発表する」と表明。さらに、ノルマンディー上陸作戦70周年記念式典(6日)参加に絡み、「ロシアのプーチン大統領との会談が、何らかの形で実現する可能性を排除しない」と述べたことを受けて、ウクライナ情勢好転への期待からロシア産原油の供給懸念後退による売りが優勢になった。

【米週次原油在庫統計(5/30時点)】

原油在庫原油在庫:-343.1万バレル(予想-25万バレル、前回+165.7万バレル)
ガソリン在庫  :+21万バレル(予想+40万バレル、前回-180.3万バレル)
留出油在庫   :+201.2万バレル(予想+90万バレル、前回-19.6万バレル)
製油所稼働率  :90.8%(予想90.4%、前回89.9%)《KO》

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