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東北大、高品位の紙のような反射型液晶ディスプレイを開発
東北大学の研究グループが開発した反射型液晶ディスプレイ(左側が開発品、右側は従来品、背景に見えるのは従来の電子ペーパーディスプレイの画面)(東北大学の発表資料より)[写真拡大]
東北大学の藤掛英夫教授・石鍋隆宏准教授らの研究グループは、無彩色偏光板を開発し、高品位な紙のような白色表示が可能な液晶ディスプレイを実現することに成功した。
反射型液晶ディスプレイは、バックライトではなく太陽光などの自然光を利用して画像を表示するため、消費電力が少なく、薄く軽いという利点がある。しかし、使用する偏光板の波長特性により、白は緑黄色がかり、黒は青みがかった色合いになっていた。
今回の研究では、光の吸収波長や分子配向性を制御することで、波長(色)によらず透過性が一定の無彩色偏光板を開発することに成功した。これを用いることで、高品位な紙のような白色表示が可能で、高いコンストラスト比と動画表示能力を備えた低消費電力の反射型液晶ディスプレイを実現した。
この研究成果は、携帯端末や電子看板など多くの場面で応用が可能であり、今後のディスプレイデバイスの低消費電力化が期待される。
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