さらば、Ctrl+S

2014年5月24日 17:48

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記事提供元:スラド

本家/.「Goodbye, Ctrl-S」より 以前は予想不可能なソフトウェアのクラッシュや電源断、ハードウェアの故障などに備え、「作業状態を保存せよ」という言葉がスローガンのようになり、半ば義務的にCtrl+Sを押していたこともあるが、2014年現在ではそれほどでもなくなっているようだ。ドキュメントは変更するたびに履歴付きで自動保存され、IDEも自動でコードをコミットする。Webフォームでも入力内容を保存してくれるものが多く、ゲームでも自動セーブ機能が搭載されているものがある。このような状況を見ると、コンピューターに入力したものが消えてしまうことがないと信じる世代も今後は出てくるだろう。これが「昔はテレビのところまで行ってチャンネルを変えていたものだ」の新しいバージョンになるのかもしれない。いずれにしても、人々が物を書いたり、遊んだり、作ったりするにあたって僅かであっても興味深い変化を生じると思われる。変更が保存されているかどうかを気にする必要がなくなるのと同時に、手を止めて書いたものを見直す瞬間もなくなってしまう。誰でも保存/送信ボタンを押すかどうか一瞬迷ったあとで、気が変わってバックスペースを押すことがあるに違いない。これからは書く前に考える必要があるのかもしれない。

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