4月の全国百貨店売上高は12%減、18カ月ぶりに全品目がマイナス

2014年5月20日 23:24

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記事提供元:さくらフィナンシャルニュース

【5月20日、さくらフィナンシャルニュース=東京】日本百貨店協会が20日に発表した全国百貨店売上高概況によると、4月の全国百貨店の売上高総額は、前年同月比12%減の4172億円余で、6カ月ぶりのマイナスとなった。

4月は、消費税率の引上げにともなう駆け込み需要の反動が大きく、18カ月ぶりに全品目がマイナスとなった。ただし、週を追うごとに影響がやわらいだほか、各店の対策で集客・販促企画が積極的に展開されたこと、好転に恵まれたこともあり、月末には前年実績に近い水準まで戻す店も見られたという。

地区別では、増床・改装効果のある大阪を除くすべての地区で二桁減。商品別では駆け込み需要で前月大幅に伸長した美術・宝飾・貴金属や高級寝具・呉服、家具などの高額商材と、まとめ買いの影響があった化粧品は大きく減少。百貨店の主力である衣料品、食料品は、駆け込みの伸びが相対的に低かったことから反動の影響も小さかった。

訪日外国人は、花見客を中心とした訪日需要の高まりから、中華圏(中国・台湾等)とアセアン(タイ、シンガポール等)を中心に、売上・客数ともに大幅に伸びた。【了】

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