NY原油:続伸で102.61ドル、米在庫思惑やリビアの供給拡大観測後退で買い先行

2014年5月20日 07:00

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:03JST NY原油:続伸で102.61ドル、米在庫思惑やリビアの供給拡大観測後退で買い先行

NY原油は続伸(NYMEX原油6月限終値:102.61 ↑0.59)。103.09ドルまで上昇後、102.49ドルまで下落したが、その後再び103.05ドルまでの反発もみられた。米原油の在庫減少予想や、リビアの供給拡大観測の後退などから、買いが優勢になった。

21日(水)発表予定の米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)では、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫減少が続くとの予想のほか、国内全体の原油在庫も減少すると予想されている。

また、リビアで18日、武装勢力が議会の建物を襲撃し、「議会の機能を停止する」と宣言する事件が発生(その後撤退)。リビア政府の統治能力の弱体化が極めて深刻な状況との見方から、原油生産の回復期待や、供給拡大観測が後退し、買いにつながったもよう。

なお、21日から取引の中心になる7月限の19日値動きは、高値が102.49ドル、安値が101.93ドルで、引けは102.11ドルであった(前日比0.53ドル高)。《KO》

関連記事