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名古屋大、レム睡眠・ノンレム睡眠を制御する神経細胞を明らかに
今回の研究内容を表した図(名古屋大学の発表資料より)[写真拡大]
名古屋大学の山中章弘教授らは、メラニン凝集ホルモンを作る神経細胞(MCH神経)が、レム睡眠・ノンレム睡眠の両方の制御に関わっていることを明らかにした。
睡眠中は、脳が休んでいるノンレム睡眠と脳が活動しているレム睡眠を、約90分の周期で交互に繰り返している。これまで、このノンレム睡眠・レム睡眠の切り替えについては、詳しいことが明らかになっていなかった。
今回の研究で、山中教授らはメラニン凝集ホルモンを作る神経細胞(MCH神経)に注目をし、マウス実験をおこなった。そして、MCH神経を活性化するとレム睡眠が増加し、MCH神経を脱落させるとノンレム睡眠が減少することが明らかになった。MCH神経の生理的な役割はこれまで分かっていなかったが、今回の研究によって、レム睡眠・ノンレム睡眠の両方の制御に大きく関わっていることが示された。
この研究成果は、睡眠薬開発などに役立つと期待されている。
なお、この内容は5月14日付で、米国神経科学学会誌「The Journal of Neuroscience」に掲載された。
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