NY金:反発で1295.8ドル、ウクライナ懸念で買い先行

2014年5月13日 07:01

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST NY金:反発で1295.8ドル、ウクライナ懸念で買い先行

NY金は反発(COMEX金6月限終値:1295.8 ↑8.2)。ウクライナ東部での住民投票強行をめぐる懸念から安全資産としての買いが先行し、寄り後まもなく高値1304.5ドルまで上昇した。しかし、その後は、欧州連合(EU)外相理事会が決定した追加制裁が限定的だったとの見方や、中国改革期待の株高、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測から引き続きユーロ売り圧力が強いことなどから、売りが徐々に優勢になり、1294.8ドルまで下落した。

11日に強行されたウクライナ東部での独立の是非を問う住民投票では、ドネツク州の親ロ派が約90%承認を得たとして、ドネツク人民共和国が主権国家であることを宣言。もう一方のルガンスク州の親ロ派も90%超が承認と発表。今後、分離独立、ロシア編入への動きが加速しかねず、内戦の拡大や、ロシアの軍事介入の可能性、欧米・ロシア対立激化などが懸念される状況になりつつある。

EU外相理事会は12日、対ロシア制裁にクリミアの企業2社と13人の個人を追加することで合意した。《KO》

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