JavaをめぐるOracleとGoogleの裁判、2審はOracleの著作権を認める

2014年5月11日 17:23

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記事提供元:スラド

GoogleがJavaの知的財産を侵害しているとしてOracleが訴えていた裁判で、2審の米連邦巡回区控訴裁判所は9日、37のJava APIパッケージに関するOracleの著作権を認める判決を出した(判決文: PDFReutersの記事Bloomberg Businessweekの記事本家/.)。

1審のカリフォルニア州北部地区連邦地裁では、37のAPIパッケージについてGoogleがJavaからコピーしたとされるコードの宣言や構造、順序、構成を含む要素に関しては、著作権で保護されないとの判決を2012年5月に出しており(/.J記事)、Oracle側が控訴していた。2審では一転してこれらの要素が著作権で保護されるとの判断を示し、Googleが主張するフェアユースであるかどうかの判断については1審に差し戻すとの結論に達したとのこと。なお、1審でOracleはGoogleによる特許侵害も主張していたが、2審では審理の対象となっていない。 スラッシュドットのコメントを読む | デベロッパーセクション | Google | Android | アメリカ合衆国 | 法廷 | Oracle | Java | 著作権 | デベロッパー

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