関連記事
超低電圧で稼動するCPUを実現する技術
あるAnonymous Coward 曰く、 Intelが開発している超低消費電力プロセッサの話がASCII.jpの「太陽電池で動作する超低消費電力プロセッサーNTVとSTV」という記事で紹介されている。
記事ではIntelが2011年のIDFにて、テスト的に作成したCPU「Claremont」を太陽電池で稼動させ、Windowsを動作させたという話が紹介されている。アーキテクチャとしてはMMXも付いてない最初のPentiumそのもので、最も効率がよいのは60MHzあたりということらしいので、Windows95あたりならまともに使えるレベルとなっている(効率を犠牲にするなら最大915MHzだそうで、Vistaのシステム要件800MHzを上回る)。
Claremontでは、半導体を稼動させるためのスレッショルド電圧ぎりぎりの電圧でデバイスを駆動させる「NTV」という技術が使われているそうだ。スレッショルド電圧ぎりぎりでデバイスを駆動させるとリーク電流が減るという効果があるそうで、駆動周波数は下がるものの消費電力を大きく削減できるという。また、スレッショルド電圧以下で駆動させる「STV」という技術も現在検討されているという。
駆動周波数を上げにくいという問題はあるものの、NTV技術の実用化は近いそうで、2013年に発表されたIntelの低消費電力SoC「Quark X1000」ではこの成果を使って消費電力の削減を行っているという。Quark X1000はSDカードサイズのPC「Edison」でも使われている。
スラッシュドットのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | Intel | 電力
関連ストーリー:
AMD、x86とAMDとでピン互換のあるSoCや独自の高性能ARMコア「K12」を開発へ 2014年05月07日
IntelがSDカードサイズのコンピュータ「Edison」を発表 2014年01月08日
NVIDIA、PC向けと同じアーキテクチャのGPUを備えたモバイル向けプロセッサ「Tegra K1」を発表 2014年01月08日
Google曰く「現在のCPUの省電力機能はサーバでは役には立たない」 2008年06月26日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク