ヒマラヤ Research Memo(8):市場環境は追い風、出店ペース加速で一段の業績拡大へ

2014年5月2日 14:37

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:37JST ヒマラヤ Research Memo(8):市場環境は追い風、出店ペース加速で一段の業績拡大へ
■中期経営計画

ヒマラヤ<7514>は2013年10月に新中期3ヶ年計画を発表、最終年度となる2016年8月期に連結売上高78,000百万円、経常利益3,800百万円の目標を掲げている。2016年8月期の店舗数は171店舗を計画しており、出店ペースを今後加速していく方針だ。

(1)出店戦略

出店戦略に関して、ヒマラヤは従来どおり関東以西の中小規模商圏をターゲットとしたドミナント戦略を継続していく方針だ。一方、B&Dに関しては来期以降、年間5店舗ペースを目標に出店を拡大していくことを計画している。経営構造改革の実施により、黒字体質への転換がほぼ見えてきたことで、攻めの経営に転じる。特に、ここ数年続いている健康ブームに加えて、2020年には東京オリンピック・パラリンピックの開催が決定したことで、首都圏におけるスポーツ用品市場の活性化が見込まれており、同エリアで展開するB&Dにとってのビジネスチャンスは大きいと言えよう。

(2)収益性向上施策

売上高経常利益率に関しては、今期見込みの4.1%から2016年8月期には4.9%に引き上げていく計画となっている。収益性向上施策としては、売上規模の拡大による仕入れコストの低減や前述したLSPの導入に伴う生産性向上、ドミナント出店による販促費の効率化のほか、収益性の高いPB商品の売上強化が挙げられる。

現状、ヒマラヤではPB商品の売上構成比率は13.6%の水準だが、今期末に14.3%、最終的には20%を目標としている。同様にB&Dに関しても現在の3%の水準を10%に引き上げていく。PB商品の売上構成比を引き上げていくことで売上総利益率改善効果が見込まれる。

なお、PB商品に関しては商社を介して中国などアジアから輸入する格好となるため、円安がコストアップ要因につながるが、現状ではまだ全体に占める構成比率が低いため、収益に与える影響は軽微となっている。とはいえ、円安対策は必要であることから、コストダウンが可能な新たな調達先の開拓も、商品企画開発と同時に進めていく意向だ。

(3)次のステップとして売上高100,000百万円が視野に

国内のスポーツ小売用品の市場規模は年間で約1兆5,000〜1兆8,000億円の水準だが、市場の過半はまだ個人経営の店舗で占められている。ただ、ここ数年は同社を含めた大手企業の出店拡大による寡占化が進んでいる状況にあり、この傾向は今後もしばらく続く見通しとなっている。このため、中期業績目標は出店の拡大によって十分達成可能なラインと考えられる。

また、中期経営計画が達成されれば、次のステップとして売上高100,000百万円が目標となってくる。同社の場合、東北・北海道などまだ進出していないエリアが残されており、将来的にはこうしたエリアへ展開することで、売上高の更なる成長は可能とみられる。また、短期間で出店エリアを一気に広げるのであれば、同業他社のM&Aも経営の選択肢として入ってこよう。いずれにしても、店舗収益の強化とともに出店拡大を着実に進めていくことで、中期経営ビジョンである「売上高『スポーツ業界トップ3』へ」を目指していく考えだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《FA》

関連記事