トルコ政府が独自のインターネットシステム構築を検討?

2014年4月22日 10:02

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、  朝日新聞の記事によると、トルコが『URLを一般的な「www」からトルコ独自の「ttt」に代える検討をしている』そうだ。URLに「www」を含めることは慣行ではあるが強制されているわけではないし、これだけでは意味が分からない記事なのだが、記事ではとりあえず「www」を「ttt」に代えることでインターネットの管理を強化できる、との主張がされている。

 Hurriyet Daily NewsMalaysiandigest.comなどの海外サイトの記事を見ても詳しい詳細は解説されていないが、「tttプロトコル」という言葉もあり、トルコがなんらかの独自システムを検討していることは間違いなさそうだ。技術的な背景は不明だが、このシステムではトルコやほかの国が独自にドメインを作ることができ、またTwitterやYouTubeのような海外のインターネットサイトを規制できる、という。

 トルコでは政府関係者や首相などの汚職疑惑がSNSを中心に広まっており、そのため政府側はFacebookやTwitter、YouTubeといったサイトに対し規制を行っている。検閲のためにDNSサーバーをハイジャックするという行為も明らかになっているが、トルコが中国のような独自のインターネットを構築したいと思っていることは間違いなさそうだ。

 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | 検閲 | インターネット | IT

 関連ストーリー:
トルコのISP、ネット規制のために「8.8.8.8」をハイジャック 2014年04月01日
トルコの首相、「この国をYouTubeやFacebookのなすがままにはさせない」としてこれらサービスの利用を禁止へ 2014年03月11日
中国、インターネットに関する検閲をより強化していく方針 2013年11月21日
中国版ツイッターは200万人によって検閲されている 2013年10月07日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事