ソーバル Research Memo(1):順調な採用拡大と高付加価値案件の受注拡大で継続的な成長へ

2014年4月18日 16:47

印刷

記事提供元:フィスコ


*16:47JST ソーバル Research Memo(1):順調な採用拡大と高付加価値案件の受注拡大で継続的な成長へ

ソーバル<2186>は、ファームウェアという、電機機器の性能向上に不可欠なうえ、カスタマイズ性の高い特殊なソフトウェアの開発受託を主力業務にしている。同分野で唯一の上場企業である。また、近年は、業務系やWeb系のソフト開発にも力を入れるとともに、M&Aにも積極的に取り組み、事業領域を着々と拡大している。

2014年4月10日に発表した2014年2月期の通期連結決算は、4期連続の増収増益となった。会社の予算計画に比べ売上高はわずかに下回ったものの、2009年2月期に次ぐ、過去2番目の高さとなった。さらに、利益面では計画を大きく上振れし、対前期比で2ケタ増益を達成した。好調な業績を背景に4期連続で増配を決めるとともに、安定株主確保の観点から、配当性向を従来の30%から15年2月期以降、35%に引き上げている。

ただ、同社は、足元の収益拡大だけに力を注ぐのではなく、長期にわたって着実な成長路線を維持することを経営の基本としている。研究開発費などを除いた実質的な売上高営業利益率は10%に乗っているが、これを現在の同社にとって安定した成長を持続できる7%台にあえてキープし、その利益を将来のための研究開発や、社員への還元に回している。2015年2月期は、案件対応力の強化や、新採用の拡充、営業効率の強化などを目的に6月をメドに東京・大崎に新事業所を開設、今後の成長のために開発・営業両面での中核拠点とする。

一方、中・長期的な成長戦略に関しては、エンジニアリング事業の業容拡大を目指したM&Aを積極的に推進する方針を掲げている。景気の浮揚に伴い、買収案件の価格が値上がりしているのに対応し、従来は、200~300百万円程度を見込んでいた買収費用も大幅に引き上げる計画だ。

同時に自社内でも事業領域拡大のための新規事業育成に取り組む方針を打ち出した。3月12日付で新規事業部を設置、責任者に女性執行役員を起用し、まったく新しい発想での新規事業開発に着手した。早ければ、2015年2月期中にも第1弾がスタートする。

成長戦略の着実な進捗と、新卒社員が本格的な戦力となって活躍することによって、成長が加速することも予想される。また、長期安定成長のための適正な売上高営業利益率の水準も上昇する可能性が高い。以上のことから、2015年2月期を含めて少なくとも今後数年間は2ケタないし、それに近い成長を持続する可能性が極めて高いと予想される。

■Check Point
・想定を上回る利益の達成で4期連続の増収増益を達成
・配当性向を35%へ引き上げ、株主には配当で報いる姿勢を明確化
・新機軸のM&Aに加え、新規事業への取組を積極化

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柄澤 邦光)《FA》

関連記事