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キヤノン、スクエニHD、サンフロンティアなど/本日の注目個別銘柄
<7751> キヤノン 3218 +40買い先行。1-3月期営業利益は前年同期比5割増の800億円前後になったもようとの観測報道が伝わっている。主力のカメラは利益率の高い高機能品の比率が高まっているほか、為替の円安効果なども収益の押し上げ要因につながったようだ。通期営業利益は期初計画を引き上げる公算とも。1-3月期の市場コンセンサスは700億円弱であったとみられ、想定外の大幅上振れ観測にインパクト強まる。
<3774> IIJ 2379 +75買い優勢。富士通総研などと連携して、ビッグデータを他社と互いに活用しあう専門組織を設立すると報じられている。設立時には約30社が参加、2017年には300社への拡大を目指していくとされている。同社はビッグデータの分析などに使うクラウド環境を構築するもよう。ビッグデータ関連としての今後の位置づけの高まりを期待する動きが先行へ。
<9684> スクエニHD 1780 +95買い優勢。ソニーSCEが全保有株をSMBC日興証券に売却と伝わっている。譲渡価額は153億円とされており、一株当たりでは1600円強の水準となる。SMBC日興証券では投資家に転売するもよう。保有株売却への警戒感はあったとみられ、過度な需給懸念などが後退する方向か。また、「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」が早々にセールスランキングの上位となっており、今後への期待感にもつながっている。
<8934> サンフロンティア 1140 +150ストップ高比例配分。公募増資の実施を中止すると発表、プラス材料視されている。発表後の株価急落が中止の背景とされている。増資発表後、前日終値までの株価下落率は25%程度となっており、希薄化率を上回る水準であった。希薄化を織り込んだ分の反動が期待されるほか、増資中止に伴う売り方の買い戻しなど思惑視される状況に。
<4912> ライオン 558 -27下げ目立つ。CB150億円の発行を発表している。当初転換価額は672円で前日終値からのアップ率は14.87%となっている。潜在株式の比率は7.46%となるもよう。希薄化を抑制するための制限条項などをつけているようだが、調達資金の使途は借入金の返済が中心ともみられていることで、中期的な希薄化を意識する動きが先行へ。
<6770> アルプス電気 1119 -55下げ目立つ。特に材料は見当たらないが、メリルリンチ(ML)では今期業績予想を下方修正で、目標株価も1550円から1470円に引き下げている。前期営業利益は会社計画比上振れを想定も、今期営業利益は従来の360億円から335億円に下方修正。市場コンセンサスも10億円強下回ると見ている。子会社アルパイン<6816>の見通し下方修正が主因と。会社側ガイダンスを受けて、株価はいったん弱含む可能性もあるとしている。
<4555> 沢井製薬 6400 +420買い先行。バークレイズでは投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げしている。後発品3社の中では最も高いリターンを生み出しており、相対的に高いバリュエーションは正当化可能と指摘。医薬品卸及び自社販売のミックスが良く、戦略の妥当性が最も高いとしているほか、事業リターンに対する不確実性が高いバイオシミラーに距離を置いている点も好感できると。なお、バークレイズでは東和薬品の投資判断は格下げしている。
<9076> セイノーHD 989 +46上げ目立つ。前日に3月の月次データが発表されている。取扱数量は前年比で+5.4%、単価は同+4.1%となったようだ。モルガン・スタンレー(MS)では、国内トラック業界の需給逼迫を確認と指摘、また、単価の上昇は想定以上としており、ポジティブな印象としている。信用倍率は1倍割れの水準にあり、売り方の買い戻しなども優勢となっているとみられる。
<8218> コメリ 2783 +118しっかり。JPモルガン(JPM)では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2650円から3400円に引き上げている。消費増税後も、年間で最重要となる春商戦が順調に滑り出す可能性が上昇、反動減への懸念は後退しつつあるとしている。粗利益率も、PBの拡充やミックス改善などで順調に上昇する公算と。セクター内では数少ない「復活候補銘柄」と位置づけているもよう。
<9101> 日本郵船 295 +10続伸。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価を350円としている。今年度経常増益率は31.9%と予想、コンテナ船依存度の低さ、合理化効果、非海運事業の増益などから、海運大手の中では相対的に高い増益率を予想しているようだ。財務懸念も相対的に低いと。なお、MSでは商船三井<9104>の投資判断は格下げしている。
<7735> スクリーン 471 -16売り優勢。本日は同社のほか、東京エレク<8035>や日立国際<6756>など、半導体製造装置各社の軟調な動きが目立っている。蘭ASMLが前日に決算を発表、第1四半期売上は想定線、利益はコンセンサスをやや上回ったが、第2四半期、第3四半期ガイダンスがコンセンサスを下回る格好になっているもよう。つれて、株価は5%強の下落となっており、東京市場でも関連銘柄に売りが優勢となっている。なお、本日は台湾TSMCの決算発表が予定されている。
<7267> ホンダ 3459 -74軟調。三菱UFJが「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、売り材料視される格好のようだ。目標株価も5700円から3800円に引き下げへ。米国での新車販売の伸び悩み、欧州事業の赤字継続、タイにおける新車販売の低迷長期化の可能性、ハイブリッド車のリコール、依然高い業績コンセンサスなどを懸念材料としている。今期営業利益は前期比2ケタ減益となる7000億円と予想、市場コンセンサスを2000億円程度下回るとみている。《FA》
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