ラクオリア創薬 Research Memo(12):バランスシートの悪化を防ぐため広義の資金調達は必要な状況

2014年4月10日 16:35

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記事提供元:フィスコ


*16:39JST ラクオリア創薬 Research Memo(12):バランスシートの悪化を防ぐため広義の資金調達は必要な状況

■中期経営計画と収益見通し

(4)資金調達計画

今中計においては、2014年12月期~2016年12月期の3期合計で、営業損失がおよそ3,000百万円に達する計画となっている。収入面で上振れがあったとしても、バランスシートの悪化を防ぐために、広義の資金調達が必要な状況だ。

2014年12月期については、保有する投資有価証券の売却益を特別利益に計上することで、当期純損失の額を圧縮し、バランスシートにおける株主資本の毀損を最小限にとどめる計画だ。この点については、既に、当該株式の売却をほぼ終了しており、計画どおりに進んでいると評価できる。

2015年12月期以降に関しては、同社<4579>が2013年12月期に発行した新株予約権の行使による資本の充実をまず第1に期待していると推測できる。ただし、当該新株予約権は最低行使価額が917円となっているため、同社の株価水準がこれを超えてこなければ行使が進まないことになる。この点に関し、同社は補完策として複数の代替案を有していると推測されるが、まずは新株予約権の行使が順調に進むよう、業績目標の着実な達成に全力を注ぐとしている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)《FA》

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