三菱電機、欧州で交通システム事業を強化 売上高比率20%に拡大へ

2014年4月10日 12:37

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 三菱電機は10日、欧州総合販社の「三菱電機ヨーロッパ」に交通システム部を設置し、世界最大の鉄道市場である欧州の交通システム事業の現地顧客サポート体制を強化すると発表した。これによって、交通システム事業の欧州向け売上高比率を海外全体の5%から20%へ拡大するという。

 同社によると、新部門の交通システム部は、イタリアのミラノ市に設置し、プロパルジョン機器(主電動機、制御装置など)、空調装置など、交通システムの欧州内販売とマーケティングを担当する。

 同社はまた、イタリア鉄道車両用空調装置メーカー、クリマットファー(KLIMAT-FER)の株式80%を取得して子会社化し、4月から「三菱電機クリマット・交通システム(Mitsubishi Electric Klimat Transportation Systems)」として営業を開始する。三菱電機クリマットは、欧州向け車両用空調装置の製造・保守を担当し、今後、三菱電機の空調技術と融合するという。

 三菱電機クリマットは資本金が3,500万ユーロ(約5億円)で、出資比率は三菱電機が80%、Matteo Todescoが19%、Riccardo Lombardiが1%。

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