関連記事
薬物をテストするための実験用人間器官 「Homo Minutus」開発プロジェクト
あるAnonymous Coward 曰く、 ヴァンダービルト大学のJohn Wikswo氏とGordon A. Cain氏が、多量の有毒化学物質に暴露したときにリアルタイムに反応する「人造臓器構造体」の開発に成功したと発表した(research news vanderbilt、ロスアラモス国立研究所、slashdot)。
培養細胞や動物試験ではうまくいっているように見えた有望な新薬でも、人間に対し適用した場合に毒性が発現し失敗となってしまうこが数多くあるという。こうした「人造臓器構造体」は新薬開発や毒物の薬効・活性を探し出すことに繋がるとしている。
ロスアラモス国立研究所(LANL)などが主導し1900万ドルの予算と5年の時間をかけて行ったプロジェクトの最初の成果だという。このプロジェクトでは、肝臓、心臓、肺、腎臓といった器官の開発を目指している。これを1つのプラットフォームとしたものはATHENA (Advanced Tissue-engineered Human Ectypal Network Analyzer)という愛称で呼ばれているそうだ。
最終的な目標は、血液の代用物を各臓器器官に流し、化学的に人間の臓器の空間的および機能的な複雑さをシミュレートする能力を持つ「Homo Minutus」を開発することにあるとしている。
スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | バイオテック | 医療
関連ストーリー:
最新技術を集めて作られた「人造人間」レックス 2013年02月13日
マウスの視覚をリバースエンジニアリングして人工義眼を作る 2012年08月17日
人間の細胞から小さな人工肝臓を作り出す事に成功 2010年11月03日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク