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異なるディスプレイサーバーが存在することは大きな問題となるか
あるAnonymous Coward 曰く、 Ubuntuを開発するCanonicalが独自のディスプレイサーバ「Mir」を開発していることはたびたび話題になっている。現在主流となっているディスプレイサーバーであるX Window Systemは設計が古いこともあってさまざまな問題点が挙がっており、その解決を目指すものだが、すでに同種のディスプレイサーバーである「Wayland」の開発が進んでこともあり、Mirについてはさまざまな指摘や非難の声が挙がっていた。
これに対し、CanonicalのエンジニアであるRobert Ancell氏が「多くのユーザーがディスプレイサーバーやシェルを過剰に重要視している。しかし、それは間違いではないか。これらはディスプレイスタックの構成要素の1つでしかない」との旨を主張、議論を呼んでいる(Bob's development blog、./muktware、slashdot)。
これについてKDEの開発者Martin Gräßlin氏は、Canonicalが問題を把握していないのはショックだとし、ブログで反論している。ブログではWaylandとMirでアプリケーションの挙動が変わってしまう実例が示されており、ディスプレイサーバーによってプログラムの動きが変わってしまったり、制約が生まれてしまうことについては解決できないと述べている。
さらに氏は「Canonicalは異なるディスプレイサーバーを世に出すことで大きな問題を作り出した」と批判、これはツールキット側では対処できず、すべてのアプリケーションに対し開発やメンテナンスのコストを増やすものになるとしている。さらに、Canonicalが独自に導入した仕様でアプリケーションの挙動が変わるなら、それはCanonicalが独自に修正してメンテナンスすべきだとし、アプリケーション開発者はもしアプリケーション固有の問題を解決するためにCanonicalがパッチを作成したとしても、それを自ら取り込むべきではないと述べている。
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