SCE、PS4用ヘッドマウントディスプレーを開発

2014年3月24日 10:09

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記事提供元:エコノミックニュース

 19日、ソニー<6758>のゲーム子会社であるソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)は、家庭用ゲーム機「プレイステーション4(PS4)」に使用することの出来るヘッドマウントディスプレー「プロジェクトモーフィアス」を開発中であるとの発表を行った。

 バイザースタイルのヘッドマウントユニットを頭部に装着し対応ゲームを始めると、加速度センサーとジャイロセンサーを内蔵したヘッドマウントディスプレーでバーチャルリアリティ(仮想現実)映像を楽しみながらゲームをすることが可能となる。また「PlayStation  Camera」がユーザーの頭部の動きや位置を正確に感知し、3D映像が360度の全方向に変化する。そしてモーションコントローラ「PlayStation Move」を使用すれば、プレーヤーの手と剣などの武器を再現することが出来、それらを自由自在に動かすなどのアクション要素の実現も可能だ。

 さらには音響面でもソニー・コンピュータエンタテインメント独自の3Dオーディオ技術を採用しており、前後左右から音が聞こえてくるだけでなく、上空にいるヘリコプターの飛行音や階段を上ってくる足音なども、プレイヤーの頭部の向きに対応してリアルタイムに変化し、3D映像だけでなく音響面においても360度に広がる立体的な効果が加わり、より臨場感のあるゲーム体験を味わうことが出来る。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは今後、ゲームソフトメーカーなどに開発キットの配布を行い、このヘッドマウントディスプレーを活用した新しいゲームソフトを開発していきたいとしている。

 今回こうしてソニー・コンピュータエンタテインメントが、ヘッドマウントディスプレー「プロジェクトモーフィアス」を開発中であるという発表を行った背景には、2013年に米ベンチャーのオキュラスVR社が公表したゲーム専用ヘッドマウントディスプレー「オキュラスリフト」の存在があるようだ。この「オキュラスリフト」はゲームならではの臨場感が大きな話題となり、それにソニー・コンピュータエンタテインメントとしても刺激を受け、今回の発表に踏み切ったようだ。(編集担当:滝川幸平)

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