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グーグル、ウェアラブル製品向けのOSを発表
Googleが、同社の基本ソフト(OS)である「Android(アンドロイド)」をウェアラブル(身体装着可能)製品向けに改変した「Android Wear(アンドロイドウェア)」を発表した[写真拡大]
インターネット検索大手の米Google(グーグル)が、同社の基本ソフト(OS)である「Android(アンドロイド)」をウェアラブル(身体装着可能)製品向けに改変した「Android Wear(アンドロイドウェア)」を発表した。「Android Wear」は米グーグルの音声認識技術「Google Now(グーグルナウ)」を基盤としており、ウェアラブル製品に適した構造に設計されている。そしてこの「Android Wear」が搭載されたスマートウォッチを、年内に販売することも明らかにした。
この「Android Wear」は米グーグルの新しいプロジェクトであり、従来の「Android」をウェアラブル製品向けに拡張したものである。まずはスマートウォッチと呼ばれる腕時計型デバイスにて活用される。SNSアプリからの通知をウェアラブルデバイスで確認することが出来るほか、「Ok,Google」と呼びかけてから音声コマンドによって質問をすることが出来たり、テキスト作成をすることが出来るという。また米グーグルのブログに掲載された動画には、スマートウォッチに話しかけてスポーツの試合結果を確認する場面であったり、音楽を再生したり、またメールを返信したり、そして自宅のガレージを開ける場面などが映し出されている。
米グーグルはスマートウォッチの開発に関して、LG、サムスン電子、米モトローラ、クアルコム、ブロードコム、HTC、ASUSらと提携する。
今回のこうした米グーグルによるウェアラブル市場への参入には、無秩序状態にあるウェアラブル製品分野に安定と秩序をもたらしたいという狙いがあるようだ。サムスン電子とソニー<6758>はすでに独自にAndroidを搭載したスマートウォッチの開発を行っているが(しかしサムスン電子に関しては、最近「Tizen(タイゼン)」に移行している)、米グーグルとしてはより一貫性のあるエクスペリエンスが提供可能な基盤の構築を目指している。
またウェアラブルデバイスに関しては、アップルも新しい製品の販売を計画しているという話も浮上しており、ウェアラブル市場における各社の競争は、ますます過熱していきそうな様相を呈している。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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