「LINE電話」サービスで発番通知を偽装できる問題が明らかに

2014年3月20日 16:50

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 LINEが提供する有料電話サービス「LINE電話」が、17日よりサービスを開始した(ケータイWatch)。IP電話を利用し、通常の通話よりも安い料金で任意の固定電話や携帯電話に電話をかけられる点が特徴のサービスだが、このLINE電話で相手に通知される発信者番号を偽装できることが明らかになった。

 「kanai6274's blog: LINE電話で発信者番号通知の偽装ができる件」でその方法が説明されているが、LINE電話ではLINEへの登録時に使用していた端末の電話番号が発信者の電話番号として使われるようになっている模様。具体的には、登録時にSMSで認証が行われるようになっており、これによって端末の電話番号とLINEアカウントの紐付けが行われる仕組みだ。

 しかし、LINEアプリ側では端末に対してアカウントが紐付けされるようになっているため、LINEに登録したのちSIMカードを差し替えることで、その端末の電話番号とは異なる電話番号での発信が可能になるという仕組みだ。

 これを悪用する方法としては、たとえば他人のSIMカードを一時的に拝借してLINEに登録する、ということが考えられる。SIMカードを返した後でもその電話番号での発話が可能となり、またSIMカードを拝借されたことに気付かなければ問題は発覚しにくい。

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