NY金:続伸で1372.4ドル、中国、ウクライナ懸念を受けた安全資産志向の買い

2014年3月14日 07:01

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記事提供元:フィスコ


*07:01JST NY金:続伸で1372.4ドル、中国、ウクライナ懸念を受けた安全資産志向の買い

NY金は続伸(COMEX金4月限終値:1372.4 ↑1.9)。寄り後まもなく発表された米国の前週分新規失業保険申請件数の減少、2月小売売上高の増加を受けたタイミングで売りが優勢となり、安値1364.9ドルをつけた。しかし、その後は、中国の成長減速懸念やウクライナ情勢の緊迫化懸念から、米国の株価指数が大幅下落に転じる状況に、安全資産として金を買う動きが強まり、一時1375.4ドルまで上昇した。フィッシャー米次期FRB副議長が承認公聴会でハト派的な発言をしたことも、買いにつながった可能性がある。

この日発表された中国の2月小売売上高、鉱工業生産は下振れとなった。ウクライナ情勢関連では、メルケル独首相が「ロシアが、ウクライナ問題で軌道修正しなければ、経済的にも政治的にも甚大な損害を被る恐れがある」と警告。ケリー米国務長官も「クリミア住民投票が実施されれば17日に一連の重大な措置を発動させる」と述べた。《KO》

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