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USS Research Memo(9):来期も増益ペース持続へ、市場シェアにも回復の兆し
*18:04JST USS Research Memo(9):来期も増益ペース持続へ、市場シェアにも回復の兆し
■今後の見通し
(2)2015年3月期見通し
2015年3月期に関しては、消費増税後の反動が一時的に出る可能性がある。ただ、ハイブリッドカーを中心とした新車の受注残も多くあり、期をまたいだ納車も増加すると考えられることから、落ち込み幅は緩やかなものにとどまると弊社ではみている。国内景気の回復基調が続くことを前提にすれば、期の後半にかけて再び上向きに転じてくるものと予想される。
こうした環境において、USS<4732>の業績は売上高が横ばいであったとしても、増益は維持できるものと予想される。2014年3月期に計上する名古屋新会場稼働に伴う一時費用や特別損失(名古屋、岡山会場分の固定資産除却損等)がなくなること、減価償却費も今期見込み比で200百-300百万円程度減少するなど、現在見えているものだけで1,000百万円程度の増益要因があるためだ。
また、ここ数年伸び悩んでいたオークション市場のシェアが回復に転じてきたことも注目される。同社のシェアは2008年の34.7%をピークに2012年は31.5%まで低下していたが、2013年は31.8%とわずかながら上昇に転じた。この間のシェア低下要因として、エコカー補助金制度の導入によるメーカー系ディーラーの下取り余力が増したことなどが挙げられる。
このため、同社では2014年3月期より再度、市場シェア拡大に向けた従業員の意識改革を促すと同時に、オークション会場への参加者を増やすためのさまざまな取り組みを進めている。新規顧客の開拓や既存顧客へのフォローアップ強化、会場設備のリニューアルなどだ。また、状況に応じて、成約できなかった出品車両に対する出品手数料のディスカウント制度なども導入し、出品台数の増加に向けた取り組みを強化している。また、会場の新設予定に関しては、2014年8月に岡山会場を現会場から移転して新築オープンする予定となっている。設備投資額は3,500百万円の見込み。収容能力は3,000台と現会場と変わらないものの、立地場所は山陽自動車道の「山陽IC」出口すぐの場所となり(現会場は同IC出口より10分)、交通の利便性が向上する。
こうした取り組みを進めていくことによって、同社では中期目標として市場シェア40%、うち既存会場だけで35%のシェア獲得を目指していく考えだ。なお、M&Aに関しては費用対効果を十分検討しながら判断していくとの従来方針を変えておらず、当面は既存会場でのシェア拡大に注力していくものとみられる。シェア拡大にあたっては三大都市圏で唯一、シェアが10%台前半と低水準にある近畿エリアの強化がカギを握るものとみられ、今後の同エリアにおける取り組みに注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》
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