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恐竜の絶滅は、隕石の衝突による酸性雨などが原因だった説
記事提供元:スラド
maia 曰く、 メキシコ・ユカタン半島には、約6550万年前のものと思われる、隕石の衝突跡(クレーター)が存在する。この付近には硫酸塩岩が豊富に存在しており、それらが衝突によって蒸発して大量の硫黄酸化物が放出され、それにより生成された硫酸エアロゾルや酸性雨がもたらした環境変化が恐竜絶滅につながったという仮説がある。
このたび、そのメカニズムの実験的研究を千葉工業大などのチームが進めたようだ(プレスリリース、MSN産経ニュース)。
実験では、ユカタン半島のクレーターと同じ成分の硫酸塩岩に秒速15~20kmで金属を打ち込んだところ、三酸化硫黄が多く発生したことが確認されたという。これによって非常に強い酸性雨が降って海洋が酸性化、プランクトンが持つ炭酸塩の殻が溶ける状態が数年間続き、海洋生物の大絶滅につながったというシナリオが考えられるそうだ。この「酸性雨による絶滅説」は海洋、陸上、淡水中を含めた白亜紀末の大量絶滅を包括的に説明できるという。
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