違法ダウンロードの刑事罰化による正規コンテンツ流通への影響は「不明」

2014年3月7日 20:01

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 文化庁の文化審議会著作権分科会・第39回会合にて、2012年に施行され、私的な違法ダウンロードの刑事罰化や複製保護されたDVDのリッピングの違法化などが行われた改正著作権法の影響についての調査研究結果が報告された(INTERNET Watch)。

 この調査は、改正著作権法の施行前に有料で販売されている音楽や映像を無料ダウンロード(つまり違法ダウンロードにあたると思われる行為)をしたことのある回答者を対象にしたものだそうで、対象者数は1329人だそうだ。そのうち、82.3%が「違法ダウンロードが刑事罰化された」ことを知っていたという。しかし、どのような行為が刑事罰になるのかを知っていたのは49.7%だったそうだ。また、68.5%がファイル共有ソフトを利用しての音楽や映像のダウンロードを減らした、もしくはやめたと答えたという。

 しかし、2012年から2013年にかけてはレコード生産実績や有料音楽配信売上実績、ビデオソフト売上実績などが減少する傾向であったため、ダウンロード違法化による正規コンテンツへの流通への影響は明らかにできなかったという。

 以前にも違法ダウンロードの刑事罰化から1年、しかし音楽の売り上げは回復せずという話題があったが、違法ダウンロードが減ったからといってコンテンツが売れるとは限らないのは当然だろう。

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