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テトリスで遊ぶことによって、食欲や喫煙欲といった様々な欲求、そしてフラッシュバックまでもが抑えられるということを、研究者たちが発表した。その理由はまだ明らかではないようだが、実験結果を見ると、テトリスの持つ効果は大きいようだ。
【テトリスで遊ぶと、食欲、喫煙欲などが抑えられる?】
アトランティックには、 米プリマス大学の研究者たちが行った、テトリスによる実験が紹介されている。その実験には119人が参加し、実験開始前に参加者たちは、現在何か欲求を感じているか、ということを質問された。そして、それらの欲求を1から100までにランク付けをした。
その後参加者たちはコンピューターの前に座り、ある参加者はテトリスで遊び、他の参加者は、テトリスをロードしているコンピューターの前に座らされたが、その参加者たちには、テトリスで遊べないようにした。そして3分間の間、参加者はテトリスで遊ぶか、遊ばないかのどちらかの行動をとった。その後、参加者には同じ質問がなされた。欲求を感じるか、そして先程感じていた欲求は、テトリスで遊んでいる間にどうなったかということである。
119人の参加者の中で、欲求を感じていたのは80人であった。58人は食べ物や飲み物を欲し、10人はカフェイン、12人はニコチンを欲していた。その後、テトリスで遊ぶと欲求は24%減少した。時間の経過による欲求の減少について研究者が考慮したり、わずかしか欲求を感じていなかった参加者を除いたりしたとしても、テトリスで遊ぶことで欲求が減ったということは、統計的に大きな意味を持っている、とアトランティックは報じている。
【テトリスで遊ぶと、フラッシュバックも抑えられる?】
ライブサイエンスには別の研究が紹介されている。英国心理学会の年次報告で発表された研究結果によると、ある特定のビデオゲームで遊ぶことにより、心的外傷を与えるような出来事の後に起こるフラッシュバックや、精神的な症状を軽減できる可能性がある。
研究者たちはある実験を行った。その実験では被験者たちは、明らかに質は悪いものの、現実のトラウマの疑似体験としては十分な、心をかき乱すような映画を鑑賞した。そして、映画鑑賞後6時間の間に、被験者たちは、雑学的知識に関する質問に答えるか、テトリスで遊ぶか、何もしないか、という3つの行動のいずれかをとった。
映画鑑賞後の1週間、テトリスで遊んだ被験者は、テトリスで遊ばなかった被験者よりも格段に映画のフラッシュバックを経験しなかったことが分かった。この理由は明らかではないが、雑学的知識に関する質問に答えた被験者たちは、映画のフラッシュバックを最も経験していた。
【他のゲームにも、そのような効果はあるのだろうか?】
またライブサイエンスによると、フラッシュバックを抑えるという効果がテトリスにおいてのみ確認されるものなのか、それとも他のゲームにおいても確認されるものなのかを検証するため、研究者たちは、テトリスとパブ・クイズマシーン 2008というゲームを比較した。研究者たちは、実験で被験者たちに、交通死亡事故や手術中の映像など、死や怪我といった内容の、ぞっとするような映画を鑑賞した。
映画鑑賞後から30分後に、20人の被験者はテトリスで10分間遊び、他の20人はパブ・クイズマシーン 2008で遊び、残りの10人は何もしなかった。研究者たちが、被験者の記した日記を検証したところ、テトリスはフラッシュバックの発生を著しく抑えたのに対し、パブ・クイズマシーン 2008で遊ぶとフラッシュバックの回数がかなり増加するということが分かった。
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