IBJ Research Memo(3):「日本結婚相談所連盟」加盟店舗は順調に増加

2014年2月27日 17:49

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記事提供元:フィスコ


*17:49JST IBJ Research Memo(3):「日本結婚相談所連盟」加盟店舗は順調に増加

■事業概要

(2)事業の内容

IBJ<6071>の事業セグメントはメディア部門とサービス部門に区分されている。このうちメディア部門は、ASP事業、メディア事業、コミュニティ事業、及びイベントメディア事業の4つの事業で構成されている。一方、サービス部門はラウンジ事業のみとなっている。2013年12月期の事業別売上構成比はグラフの通りで、ラウンジ事業とイベントメディア事業がそれぞれ30%を超えている。各事業の内容については以下の通りとなる。


○ASP事業

ASP事業は、同社が設立した「日本結婚相談所連盟」に加盟する結婚相談所向けのサービスとなる。加盟店は「IBJシステム」と呼ばれるお見合い管理システムを導入することによって、同連盟に登録されている約900事業所、5万人にのぼる会員データを共有することが可能となり、お見合いのセッティング機会が増大するなどのメリットを享受している。2006年のサービス開始以降、加盟店舗はグラフの通り順調に増加しており、結婚相談所として国内最大規模のネットワークを構築している。現在、国内で事業活動している結婚相談所は約2,000事業所あるとみられており、事業所ベースでのシェアは約45%の水準となる。

同事業の売上高は加盟店からの加盟料、及びシステム利用料からなる。システム利用料は従量制、固定制に分かれており、平均では月額2万円程度となっている。なお、新規開業希望者については事業の立ち上げサポート費用を含めて、一律で加盟金100万円を徴収している。また、業界活性化・健全化のための定例会(勉強会)の開催やガイドラインの設定、あるいは加盟店同士のコミュニケーションツールとなるIBJ新聞(月間誌)の発行も同連盟で行っており、加盟店からも高い信頼を得ている。


○メディア事業

メディア事業は、同社が運営する婚活に関連する様々な情報ポータルサイト(エステ・美容関連サイト、不動産情報サイト、写真スタジオサイトなど)における広告枠の販売が主な収入となっている。


○コミュニティ事業

コミュニティ事業では、婚活サイト「ブライダルネット」の運営を行っている。登録会員数(無料会員含む)は2013年12月末で62,887名、うち月額有料会員数は6,813名と国内最大級の規模を誇っている。2013年に合コン・街コンサイト「Rush」、婚活パーティーサイト「PARTY☆PARTY」など自社で展開している他のサービスとIDアカウントを統合(IBJ Accounts)し、オンラインサイト上で各サービスを簡単に行き来できるなど、利便性を大幅に向上させたことが会員数の増加につながっている。2013年に登録会員数が急増しているのは、合コン・街コン、婚活パーティーサイト利用者などの無料会員が増加したことによる。

同事業の売上高は、主に「ブライダルネット」に有料会員登録した会員からの月額利用料3,000円からなっている。サイトの特徴としては、検索方法として「プロフィール検索」だけでなく、好きな場所や趣味などを共有しながら「自然な出会いを見つけられる」新しいスタイルの婚活サービスを提供していることにある。同サイトを介して実際に出会う人数(連絡先を交換した人数)は月平均で8,000人前後となっており、会員数の伸びとともに増加傾向にある。

また、同事業では「ブライダルネット」の他にも、国家公務員共済組合連合会(KKR)の福利厚生サービスとして、「KKRブライダルネット」の開発、運営受託も行っており、その取り組みは業界でも高く評価されている。


○イベントメディア事業

イベントメディア事業には、婚活パーティーサイト「PARTY☆PARTY」の運営・イベント事業のほか、合コン・街コンのセッティングサイト「Rush」の運営事業が含まれる。

「PARTY☆PARTY」で企画した婚活パーティーや各種イベントは、主に自社直営のイベントスペースをパーティー会場として利用することで低コスト運営を実現している。首都圏、京阪神、名古屋、福岡などで日々開催されており、月間動員数は15,000人を突破するなど年々その規模を拡大させている。会員からのイベント参加料(前払い)が主な収入となっている。

一方、「Rush」は登録会員数が13万人、月間動員数は5,000人と国内最大級の合コン・街コンセッティングサイトとなっている。日時や場所、人数、年齢など各種条件検索により希望する合コンにサイト上から申し込むシステムとなる。同社では合コンのセッティングのほか、飲食店の選定・予約・代金精算代行サービスも一括して提供している。合コン参加者からは飲食代金込みの参加料金を前受金で徴収し、また、契約する飲食店からも送客手数料などを別途収受している。


○ラウンジ事業

ラウンジ事業では、主要都市及びターミナル立地に特化した結婚相談所「IBJメンバーズ」の運営を行っている。2014年1月末時点で、首都圏と大阪、神戸、名古屋に合計9店舗出店している。徹底して成婚主義にこだわり、業界最高水準の成婚率(53.5%※)を実現していることが特徴となっている(業界の平均水準は10~30%)。

※2013年実績(プラチナ・VIPコースの成婚率)。成婚率=成婚退会者数÷全退会者数

成婚率の高さの背景には、IBJシステムによる約5万人の豊富な会員データベースの活用に加えて、優秀なカウンセラーによる少人数専任制(1カウンセラー当たり担当会員数は約80名まで)を敷いていること、成婚報酬主義を採用していることなどが挙げられる。また、同社の新規会員は「PARTY☆PARTY」など自社グループ内サービスからの入会者が過半を占めるため(グラフ参照)、会員獲得のためのマーケティングコストも競合他社と比較して少なくて済み、そのコスト分を優秀なカウンセラーの維持獲得費用に振り向けることができる点が強みと言える。なお、同事業は会員からの入会金、年間活動サポート費、月会費、成婚料が主な収入となっており、料金プランは4つのコースに分かれている。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《FA》

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