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「JKは市役所員」 鯖江市が女子高生による事業課を設置へ
「JK」という言葉をご存じだろうか。女子高生をローマ字表記にしたときのスペルを略したものだ。俗語だが、ネットユーザー中心に広く使われている。そして、行政にも「JK課」なるものが登場する。
福井県鯖江市が推進している「鯖江市役所JK課」プロジェクトは、同市の女子高生が市政に参加し、イベントの企画や市の特産である国内シェア9割超の眼鏡フレームなどの商品やアプリの開発などを手がけるというもの。平成26年度鯖江市予算案として提出している。
ただし、条例等で規定されている正式な鯖江市の課ではなく、あくまで仮想的に行政組織の「課名」を模した市民主体の1プロジェクトだという。今後、予算成立後にはこのプロジェクトを正式に立ち上げ、市と市民との協働事業として支援をしていく。
鯖江市の狙いは、女子高生を参画させることにより、市民参加のまちづくりを推進し、活性化すること。市民からの事業提案をもとに企画した。「JK」というネーミングは、インパクト、若者へのアピール度などの観点から市民提案をもとに採用した。参加する高校生自身がこの言葉に若者らしい積極的かつさわやかな意味を見出し、従来のイメージを吹きとばすような斬新な活動をしてほしいという願いを込めた。
同市役所の担当職員によれば、このプロジェクトの予算が降りることは間違いない。すでに、参画する女子高生もTwitterやLINEを通じて集まり、内定しているという。予算が通れば4月から正式にスタートする。市と協働で鯖江市民主役条例を推進している市民団体「鯖江市民主役条例推進委員会」と連携して進めていく予定だ。また、慶応義塾大学SFC研究所との連携のもと、学術的な事業の検証も合わせて行う。さらに、男子学生、子どもたち、高齢者など他の市民層の市民参画手法にも応用したいと考えているという。
とかく、堅いイメージのある行政としては若者や女性にアピールしたいということだろう。鯖江市役所は若者・女性の参画を推進する「社会実験」的な事業としているが、行政とJKという異質なものの組み合わせが面白い。JKの若い力と魅力でこのプロジェクトが成功することを願いたい。(編集担当:慶尾六郎)
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