NY原油:反落で102.92ドル、世界景気の先行き懸念で売り優勢に

2014年2月21日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:01JST NY原油:反落で102.92ドル、世界景気の先行き懸念で売り優勢に

NY原油先物は反落(NYMEX原油3月限終値:102.92 ↓0.39)。この日発表された中国の2月HSBC製造業PMI速報値が、横ばい予想に反して50割れのままさらに低下したことで、世界景気の先行き懸念による原油の需要後退の思惑が売りにつながった。

ただ、20日発表の米国の経済指標で、前週分新規失業保険申請件数が減少したこと、また、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報(週次石油在庫統計)では、原油在庫の増加幅が縮小、留出油は小幅ながら減少が継続、原油の受け渡し拠点であるオクラホマ州クッシングの原油在庫も3週連続の減少となったことから、買いが一時盛り返して高値103.45ドルまで上昇した。

その後は、再び売りが優勢となり、安値102.75ドルまで下落したが、引けにかけて底堅い動きとなり、前日終値(103.31ドル)水準に迫る場面もみられた。なお、21日から取引の中心となる予定の4月限は、安値が102.40ドル、高値が103.04ドルで、引けは102.75ドル(前日比0.09ドル安)であった。

【米週次原油在庫統計(2/14時点)】

原油在庫  :前週比+97.3万バレル(予想+225万バレル、前回+326.7万バレル)
ガソリン在庫:+30.9万バレル(予想-85万バレル、前回-185.3万バレル)
留出油在庫 :-33.9万バレル(予想-210万バレル、前回-73.1万バレル)
製油所稼働率:86.8%(予想86.6%、前回87.1%)《KO》

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