三井情報 ビッグデータを活用した需要予測ソリューション提供

2014年2月9日 20:41

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記事提供元:エコノミックニュース

 三井情報<2665>は、ビッグデータを活用して需要予測を行い、その予測結果などから推奨発注数を算出する「需要予測・自動発注ソリューション」を2014年1月より提供開始したこと、および本ソリューションが、作業服・作業関連用品の大型専門店チェーンであるワークマン<7564>に採用されたことを14年2月4日に発表した。

 小売業、流通業は、大量の商品を販売することから多数のデータを蓄積している。これらデータは、古くはコンビニエンスストアなどがPOSデータとして活用されてきている。ここにきて、大量に蓄積されたビッグデータをより詳細に分析して、ビジネスに活かそうとする動きが活発化している。

 今回、発表された三井情報のソリューションは、販売促進のためにデータを有効活用するのではなく、大量の商品を販売することで発生する欠品や過剰在庫のリスクを少なくするために、人間による経験や勘という曖昧な判断ではなく、より合理的に需要予測し、適正な発注を行い欠品や不良在庫をなくすために発注を自動化するシステムである。

 ワークマンが、本ソリューションを採用したのは、西日本での商品供給能力増強と配送時間の短縮のため、西日本に新しい流通センターを新設し、従来の1センターから2センターになるため業務量が2倍となり、このままでは人員も倍増しなければならないことを避けることが大きな理由であった。

 三井情報の需要予測・自動発注ソリューションは、オープンソースの統計解析ツール「R」をベースに自社開発した需要予測エンジンと、NTTデータイントラマートの提供するWebシステム共通基盤「intra-mart」をベースに自社開発した自動発注エンジンの2つから構成されている。需要予測モデルに過去の受発注データを取り込むことにより、精度の高い予測をし、それに基づいて自動発注エンジンが、推奨発注数を算出する。(編集担当:阪木朱玲)

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