米カリフォルニア州、盗まれたスマートフォンを使用できなくする「キルスイッチ」機能搭載を義務付ける法案が提出される

2014年2月9日 19:52

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記事提供元:スラド

盗難にあったスマートフォンなどのモバイル機器が利用できなくなるように、リモートから設定する「キルスイッチ」機能の搭載を義務付ける法案が米国・カリフォルニア州の州議会に提出されたとのこと(SFGateの記事The Fresno Beeの記事Network Worldの記事本家/.)。

カリフォルニア州ではモバイル機器を狙う強盗事件が多く発生しており、サンフランシスコでは強盗事件の67%、オークランドでは75%がモバイル機器を狙ったものだという。議案を提出した州上院議員のMark Leno氏によれば、これは手軽さにより発生している犯罪であり、手軽さをなくせば犯罪もなくなるとのこと。法案では2015年以降州内で販売されるスマートフォンおよびタブレットPCは、正規の所有者の手元にない状態で動作しないようにする機能を搭載する必要があるとしている。実装する技術については特に指定されていないが、ハードリセットなどを行っても使用可能な状態にならないことが求められるという。これに対してCTIAでは、司法機関などが使用する携帯電話をまとめて無効化するなどの攻撃に悪用される危険性を指摘し、ブラックリストを使用して盗難にあった携帯電話がネットワークに接続できないようにする方がよいと主張しているとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | モバイルセクション | モバイル | 犯罪 | アメリカ合衆国 | 政府

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