泉州電業 Research Memo(9):実績PBRは0.4倍と解散価値を下回る水準

2014年2月5日 18:19

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記事提供元:フィスコ


*18:19JST 泉州電業 Research Memo(9):実績PBRは0.4倍と解散価値を下回る水準

■株主還元策

泉州電業<9824>は株主還元策として配当金や株主優待制度、自社株買い等で対応していく方針だ。配当金に関しては「安定的な配当を維持することを基本方針として、当期の業績、内部留保の水準等を勘案して、総合的に判断する」としている。2010年10月期以降の配当性向は25%の水準となっており、同水準は1つの目安となっているようだが、充分に高い水準とは言えないだろう。また、株主優待制度としては期末時点の1単元以上の株主に図書カード(1,000円相当)を贈呈している。2014年10月期の1株当たり配当金は32円が予定されていることから、株主優待制度と合わせた総利回りは3.1%の水準となる。

自社株買いに関しては折に触れ実施しており、現在は発行済み株式数の約3%の水準を自社株保有している。とはいえ、現在のネットキャッシュ(現預金+有価証券−有利子負債)は109億円とほぼ時価総額をやや下回るレベルであり、実績PBRは0.4倍と解散価値を大きく下回る状態にある。ROEは前期実績で4.2%にとどまっており、今後は増配、自社株買い、更には自己株消却などにより資本効率を高める施策を打ち出すことが重要である。同社では自社株買いに関して、タイミングを見ながら検討しているとコメントしているが、増配(配当性向の引き上げ)や自己株消却も検討すべきと思われる。


(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島昇)《FA》

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