Googleへの地域住民の抗議、とうとう個人攻撃へ

2014年1月28日 12:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米サンフランシスコにて巨大IT企業をターゲットにした抗議活動が活発化しているが、とうとうこれが個人攻撃へと発展したそうだ(Ars Technicaslashdot)。

 GoogleやAppleなどがサンフランシスコ市からシリコンバレーへと巡回している無料通勤シャトルバスが地域住民からの反発を呼んでいる。IT企業の「高給取り」従業員がサンフランシスコ市に居住するようになり家賃や物価が高騰、アパートの建替えによる強制退去などが発生しており、無料シャトルは地域住民から格差社会の象徴とされバス停での妨害デモなどが行われているという。また、無料シャトルによる市バスへの経済的影響も反感を買う一因のようだ。

 巨大IT企業は支配階級として敵視されているようだが、とうとうこの抗議活動が個人攻撃へと発展したという。「Counterforce」と名乗る団体が今月21日、GoogleのGoogle Street Viewや自動運転カーの開発に携わるAnthony Levandowski氏の自宅前で抗議活動を行ったとのこと。

 軍用ロボットなどを開発するBoston DynamicsのGoogleによる買収とLevandowski氏の自動運転カーに関するの知見が合わさることの危険性を喚起するというのが同団体の主張のようだ。

 また、Levandowski氏が建設しようとしている高級アパートの開発企業が米軍の仕事も請け負うNautilusグループというのもやり玉に挙げられているようだ。

 以前エンジニアの倫理的責任に関するストーリーが/.Jでも取り上げられていたが、抗議活動の矛先が個人に向けられる時代が始まったのかもしれない。

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