DVx Research Memo(7)消費増税前の需要で通期売上高は2ケタ成長を持続する公算

2014年1月20日 20:34

印刷

記事提供元:フィスコ


*20:34JST DVx Research Memo(7)消費増税前の需要で通期売上高は2ケタ成長を持続する公算
■決算動向

(2)2014年3月期業績見通し

ディーブイエックス<3079>の2014年3月期の業績見通しは、売上高が前期比9.1%増の24,961百万円、営業利益が同3.3%増の1,161百万円、経常利益が同4.7%増の1,158百万円、当期純利益が同0.7%増の687百万円と期初計画を据え置いた格好となっている。

10~12月の売上高の状況に関しては、不整脈事業、虚血事業ともに前年比2ケタ増ペースと好調を持続した模様であり、1~3月についても消費税引上げ前の前倒し需要が見込まれる。このため、通期の売上高は前期比で2ケタ成長を持続する公算が大きいと言える。一方、利益面でも第2四半期累計までの営業利益進捗率が58%に達しており、現在の為替水準(104円/ドル前後)が続いたとしても、計画は若干上回る可能性が高いと弊社では見ている。

エキシマレーザ血管形成システムの導入計画については通期で19施設(2013年3月期は9施設)、累計で50施設を見込んでいる。ただ、導入対象となる医療施設は全国で350ヶ所あるとみられており、競合メーカーもないことから、最大で残り300台のエキシマレーザの需要が見込めることになる。本体装置の価格は約30百万円となっており、潜在需要は膨大と言える。ただ、同装置を扱える医師の数がまだ圧倒的に少ないため、同社では講習会や研修を通じて同装置を扱える医師を増やしながら、着実に導入を進めていきたい考えだ。

なお、エキシマレーザの新規適用分野として下肢末梢動脈治療に関する治験計画が2013年12月に受理されている。ここ数年患者数が増加傾向にある閉塞性動脈硬化症(注)を主な対象とした治療法となる。従来はバルーンカテーテルで動脈の閉塞箇所を広げてやり、ステントで血流を保持する方法が一般的であったが、手術時間がかかるという問題があった。エキシマレーザ治療では光ファイバーを内蔵したカテーテルを通じて、レーザ光を血管内の狭窄・閉塞した病変部に照射することによって治療する術式となる。従来方式と比較して、施術時間が短時間となり患者負担が緩和されるというメリットがある。既に、米国では一般的に利用されている術式であることから、治験も順調に進むことが想定される。同治験の関連費用として、同社では150百万円程度を今下期の計画に織り込んでいる。

(注)閉塞性動脈硬化症:足の末梢血管が動脈硬化によって閉塞し、足のつま先部分が壊死してしまい、最悪足の切断を余儀なくされる病気で、年間で約3,000人の症例件数があるという。


(執筆:フィスコ客員アナリスト佐藤 譲)《FA》

関連記事