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日本IBM、アナリティクスやクラウド環境に最適な新世代X6アーキテクチャーを発表
日本IBMは17日、業界標準を用いたx86サーバーにおいて、独自技術でハードウェアの可用性を向上し、メイン・メモリーのためのスロットに最大12.8テラバイトのフラッシュ・ストレージを搭載できる第6世代エンタープライズX-アーキテクチャー「X6」を発表した。
同社によると、「X6」は、アナリティクス(分析)や基幹システムに高速で堅牢なシステム基盤を提供する新世代のx86サーバー・アーキテクチャーという。
アナリティクスが企業の競争力につながるビッグデータの時代において、「X6」はHadoopなどで整形されたビッグデータを組み合わせて分析するアナリティクス基盤として最適な高速処理性能と、クラウドでの運用に移行が進むERPなどの基幹システムのデータベース基盤に求められる堅牢性を、単一のx86サーバーで両立し、迅速なビジネス展開に寄与する。
「X6」は下記3つの特長を備えている。
○業界初のeXFlash メモリー・チャネル・ストレージによる高速処理
X6サーバーは「eXFlash メモリー・チャネル・ストレージ」により、メモリー・スロットにNANDフラッシュである「eXFlash DIMM」を、最大12.8テラバイト搭載でき、PCIeフラッシュと比較して低遅延で高いI/O処理性能を実現。
メモリー・スロットに「eXFlash DIMM」を追加していくことで、ストレージ容量に加え、処理性能を比例して向上することが可能になる。これによって、ERPなどのI/O要求の多いワークロードが混在する環境において、一貫したパフォーマンスを発揮する。
○業界初のX6 コンピュート・ブックにより俊敏なシステム・アップグレードに対応
X6サーバーは新たなモジュール設計により、「コンピュート・ブック」「I/Oブック」「ストレージ・ブック」というコンポーネントごとの導入・追加・アップグレードを可能とした。たとえば、プロセッサーとメモリーを搭載するモジュール「コンピュート・ブック」を交換するだけで、将来の新しいプロセッサー・テクノロジーに対応したアップグレードを効率的に行え、購入コストを削減することができる。
○IBM独自のファームウェアにより自己回復力を向上
「X6」はメインフレームの技術をもとにファームウェアに実装した独自技術で、CPUやメモリーの信頼性と自己回復力を向上させることで、ハードウェアの停止リスクを軽減し、堅牢なシステム基盤の構築を支援する。
これによって、システム障害による停止の回避および迅速な回復を実現。また、仮想化環境において、事前障害予知機能とポリシーに基づく自動回復の機能や、自動的にフェールオーバーしながらファームウェアにパッチを適用する、ローリング・ファームウェア・アップデートの機能を提供する。
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