東京高裁、Googleサジェストに対し名誉毀損を認めた1審判決を取り消す

2014年1月17日 18:22

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 昨年4月東京地裁において、「Googleサジェストによるキーワード候補が名誉毀損にあたるか」を争う裁判で、Google側の名誉毀損を認める判決が出されていた(過去記事)が、東京高裁で行われた控訴審は15日、1審判決を取り消し、原告側の請求を棄却する判決を言い渡した(読売新聞)。

 高裁判決は「単語だけで男性の名誉が傷つけられたとは言えず、男性が被った不利益は、表示停止でサービス利用者が受ける不利益より大きくはない」などと判断したという。Googleサジェストのキーワードに対する名誉毀損を争った裁判では、昨年5月に同じ東京地裁で名誉毀損を認めない判決が出る(過去記事2)など、判断が分かれた状態にあった。

 高裁判決が出たことで、日本ではGoogleサジェストのキーワードは名誉毀損に当たらないという形に落ち着くのだろうか。

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