コニシ Research Memo(7):幅広い接着剤を製品化、市場シェアは10%強で上昇トレンド

2014年1月15日 17:36

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記事提供元:フィスコ


*17:36JST コニシ Research Memo(7):幅広い接着剤を製品化、市場シェアは10%強で上昇トレンド
■会社概要

(3)競合と市場シェア

コニシ<4956>の主力製品である合成接着剤の国内市場規模は、グラフに見られる通り2012年の生産量で850,750トンとなっている。同社の2013年3月期の生産量が87,156トンだったことから、生産量ベースでの市場シェアは10%強の水準と推計され、ここ数年はわずかながら上昇トレンドにある。また、同社による金額ベースの推計では12~13%(建設用シーリング材を除く)となっており、国内では数量、金額ともトップシェアとなっている。

前述のように同社は様々な種類の接着剤を製品化しており、それぞれの分野で競合も異なる。一般家庭用に関しては市場規模が100億円前後で、セメダイン<4999>と同社で市場を二分している。住関連用では用途が多岐に広がるため市場規模は定かではないが、内装工事用接着剤におけるシェアは約6割と過半以上を占めている。主な競合はアイカ工業<4206>、セメダイン<4999>、オーシカ等がある。建設シーリング材は市場規模が230億円前後と推定され、横浜ゴム<5101>、サンスター技研に次いで同社が業界3位に位置しており、シェアは約20%強となっている。

建設・土木用については、接着剤ではショーボンド化学との競合となるが、実際の工事現場では子会社のボンドエンジニアリングがショーボンド建設と競合する格好となっている。外販先としては防水工事業者等があり、樹脂・工法売りに関しては約6割のシェアを持っていると推測される。また、工場生産用は主に製紙・製本業界向けであるが、同分野では昭和電工<4004>、ダイセル<4202>等が大手である。また、エレクトロニクス製品の生産用ではセメダインやスリーボンドが強く、両面テープまで広げると日東電工<6988>や住友スリーエムが大手として挙げられる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》

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