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日揮、森尾電機、日東製網など/本日の注目個別銘柄
<1963> 日揮 4011 +6買い先行。カナダでLNG設備の建設を受注したと報じられている。総事業費は1兆円に達し、同社の受注分は約5000億円とされている。期待案件の一つではあったが、受注獲得が確実といえる状況ではなかったこと、受注金額が想定よりも大きいとの見方があることなどから、ポジティブに捉えられる状況となっている。今後も獲得期待の高い大型案件も幾つか抱える状況でもあるようだ。
<9104> 商船三井 450 -22売り優勢。バルチック指数の大幅な下落が売り材料につながっている。年初から下落基調が続いているものの、先週末は前日比で11.4%、昨日は同7.7%と下落ピッチが一段と加速化する状況に。昨年末から8営業日での下落率は38.7%にも達している。コロンビア政府による石炭の輸出規制強化などが急落の一因とも捉えられているようだ。
<4506> 大日本住友製薬 1760 -146大幅反落。先週末は、米企業による脂肪肝炎治療薬の良好な試験結果発表が好感されて急伸、本日は利食い売りの動きが強まる展開に。なお、droxidopaの審査資料がFDAから開示されているが、FDAでは臨床データに厳しい見解を示しているもよう。導出先企業の株価は先週末に急落している。野村では、直近の株価上昇が急であったため、ネガティブなニュースによって、一時的に株価が軟調となる可能性と指摘している。
<4680> ラウンドワン 927 +60急反発。先週末に発表した月次動向がプラス材料視されている。12月の既存店売上高は前年同月比1.8%増となり、21ヶ月ぶりのプラス転換となったもよう。11月末から国内全店舗で割安感を打ち出した料金体系を導入しており、これに伴う来場者の増加などが既存店回復の背景になっているようだ。バランスシート改善の進展と合わせて、収益回復への期待も高まる格好に。
<3349> コスモス薬品 12270 +620買い先行。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は94.3億円で前年同期比13.4%増益、従来予想の80.7億円を大きく上回り、一転して2ケタ増益決算となっている。粗利益利率の大幅な改善が業績上振れの主因に。ゴールドマン・サックス(GS)ではコンビクション買いを継続、目標株価を13000円から13500円に引き上げている。
<7832> バンダイナムコHD 2208 -110大幅反落。ゴールドマン・サックス(GS)が投資判断を「買い」から「中立」に格下げしていることがマイナス材料視されている。目標株価は2300円に設定のようだ。7-9月にネイティブアプリゲームの収益貢献が始まって以降、株価は大きく再評価されており、来期は最高益更新の可能性も高いが、株価水準の割安感は解消したと考えているもようだ。
<6647> 森尾電機 204 +50ストップ高と急伸。今春をメドに鉄道車両用配電盤の米国生産に乗り出すと報じられている。川崎重工<7012>を始め日系車両各社が米国事業を強化しており、需要増加に対応するようだ。連結売上高の10%を占める川崎重工向けにおいては、すでに5年分の仕事量を確保しているとも伝わっており、当面の業績安心感につながる状況でもあるようだ。
<3524> 日東製網 184 +35先週半ばから動意付き、本日も急伸する展開になっている。宇宙ごみを取り除くための実験が今年早々にも、宇宙空間で本格的に始まるとの特集記事が先週伝わっており、材料視されているようだ。同社は2009年に漁網用を改造した宇宙ごみ除去ワイヤ専用機を完成させており、実験の結果次第では技術力の高さなどが一段と認識される可能性との思惑が強まる格好に。
<9831> ヤマダ電機 380 +22上げ目立つ。特に目立った好材料は観測されていないが、昨年12月13日の戻り高値を更新、売り方の買い戻しの動きが強まっているものと見られる。8月に空けたマド埋めを目指す動きにも。また、本日は12月の月次動向を発表、グループ全店売上高は前年同月比12.2%増となり、5ヶ月連続での2ケタ増を達成している。同業他社との比較では比較的良好なモメンタムを維持している。
<3627> ネオス 1426 -101下落率3位。先週末に第3四半期の決算を発表、通期予想を下方修正していることが弱材料視されている。累計営業利益は1.5億円で前年同期比50.8%減益、9-11月期は1.3億円の赤字に転落している。通期予想は4.2億円から1.9億円に下方修正へ。大型の不採算プロジェクトが発生したことが業績下振れの背景に。上半期までは順調推移が続いていたため、想定外の業績下振れにネガティブなインパクト。
<2587> サントリー食品 3290 +10堅調。サントリーHDが英蒸留酒最大手企業を総額160億ドルで買収と報じられている。サントリーHDは蒸留酒メーカーで10位から3位に浮上することになるようだ。子会社である同社にとっての業績インパクトなどは不明だが、シナジー効果を期待する動きなどが先行する格好に。なお、先週末には、JPMモルガンが投資判断「オーバーウェイト」、目標株価4200円でカバレッジを再開、国内での業界再編や新興国での消費力向上などに伴い、構造的なトップライン成長が見込める数少ない日本企業と位置づけている。《FA》
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