関連記事
USS Research Memo(7):取扱台数の増加で廃自動車リサイクルや輸出代行も堅調
*17:24JST USS Research Memo(7):取扱台数の増加で廃自動車リサイクルや輸出代行も堅調
■決算概要
(2)セグメント別動向
○その他
USS<4732>のその他事業の第2四半期累計(2013年4-9月期)売上高は前年同期比12.1%増の3,124百万円、営業利益は232百万円(前年同期は3百万円の損失)と黒字転換した。このうち廃自動車等のリサイクル事業を手がける子会社アビヅの業績は、売上高が同15.5%増の2,281百万円、営業利益が196百万円(前年同期は54百万円の損失)となった。廃自動車等の取扱量が増加したほか、従来まで廃棄していた自動車シュレッダーダストを利用した製鋼副資材(※注)の製造販売が可能となったことが主因。また、鉄スクラップ市況が好転したことで収益性が大幅に改善した。
一方、廃ゴムのリサイクル事業を手がけるカークエスト東洋事業部の売上高は前年同期比0.7%減の584百万円、営業利益が同66.9%減の10百万円と低迷した。収益性の高いカラー着色の弾性舗装用ゴム製品の受注が減少したことに加え、水道光熱費や修繕費などの営業経費が増加したことが減収減益要因となった。
中古自動車の輸出代行サービス事業を手がけるUSSロジスティクス・インターナショナル・サービスは、輸出業者の取扱台数増加により、売上高が同16.6%増の259百万円、営業利益が同26.1%増の25百万円と順調に推移した。
(※注)製鋼副資材は、自動車解体時に発生するシュレッダーダスト(エアバッグ、フロン類、エンジンなど主要な部品を取り外して粉砕し、有用な金属類を回収した後に残る発砲ウレタン等の軽質ダスト)を微粉な鉄粉と混錬・成形して製造する加工物で、高炉メーカー等において溶けた鉄の飛散防止に利用される。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤譲)《NT》
スポンサードリンク

